2019/03/13

URIAH HEEP 「Firefly」

220px-Firefly_(Uriah_Heep_album).jpg ★★ 92リマスターJP盤

英国産HRバンドの10thアルバム。

ついに、ヴォーカルが替わった。

当時、そのことが事件的扱いをされたかどうかは、超後追い世代だもんで、さっぱりわかりません。デイヴィッド・バイロンは深刻なアルコール問題を抱えていたそうで、加えて音楽的相違もあってのバンド離脱(ほぼ解雇?)だったそうだ。

新加入となったのは、LUCIFER'S FRIENDのジョン・ロートン(Vo)である。ついでにベースも替わって、THE SPIDERS FROM MARSにいたトレヴァー・ボルダー(B) となっている。

ほんでもって面白いことに、前作「High and Mighty」では珍しくセルフプロデュースでアルバムを制作していたが、今作では過去においてはイコール的な存在であったプロデューサーのゲリー・ブロンに再度プロデュースしてもらっている。自分たちでやってみたものの、やっぱり的なことがあったんでしょうかね。

世間評では、隠れた名盤的扱いをされることの多い今作。稀代のヴォーカリストとして評されるシンガーが加入したってこともあろうが、よく言われるのは「泣ける」ということだ。

これで、泣けますか?

おっさんは、ぜんぜん泣けない。ミック・ボックス(G) 渾身の泣きのギターも聞こえてこない。

稀代のシンガー?

うん、力強さは伝わってくるが、おっさんにとってはなんか薄っぺらく聞こえるなぁ。自分の耳を疑うしかないな、こりゃ。でも、ロートン、けっこう無理してません?聴いてて痛いんですけど。

ミステリアスなシンセ音から入ってくる①The hanging tree、もうちょっとテンポ上げた方がドライヴィング・モードに入んないかな?確かに間奏のギターメロディは心に沁みそうだが、泣けはしないでしょ。ワンノートでメロディを紡いで泣きを誘う②Been away too long、静かに語り掛ける部分と激しく歌い上げる部分が交互に流れていき、ロートンの力強い歌声をこれでもかってな具合に引き立たせようとする、で、今作のリー・カースレイク(Drs) のドラミングがやたらけたたましく、うるさいのに気づく、いつになく頑張っちゃってるってことにしよう。で、そのカースレイクのペンによるロックンロール・パーティーソング③Who needs me、この曲が今作を台無しにしちゃってると思うのは、私だけでしょうか?④Wise manは、教会ミサソングのようで、美しいです、ただ、ヒープには似つかわしくないと思うのは私だけでしょうか?⑤Do you knowは、アップテンポのロックンロール、アメリカを意識したという見解もあるが、70年代後半にこの曲を好きになるアメリカンは果たしていたのだろうか?⑥Rollin' onは、泣けますよぉ、DEEP PURPLEの“Soldier of fortune”に似てなくもない。そして、邦題が「哀れみの涙」とされる⑦Sympathy、おっさんはぜんぜん泣けません。むしろ、⑧Fireflyの方が涙腺を刺激する逸品だと思うんですけど...。