2022/09/16

BLIND GUARDIAN 「Somewhere Far Beyond」

Somewhere_Far_Beyond.jpg ★★★★ JP盤

独産パワーメタルバンドの4thアルバム。

このバンドは本当に一作ごとにレベルを上げていき、良作を作り続けるから追い続けるたびに楽しみが増えるから凄い。

最高傑作と呼ぶのは次作にしたいが、今作も聴き惚れて然るべき内容だ。

ライナーノーツに掲載されたハンズィ・キアシュ(Vo/B)へのインタビューではこんなことを言っている。


『今回は音楽的にも新しいことをやっているし、曲の中のスピードの変化という部分にこれまでのアルバムとの違いが大きく出ていると思う。前以上に曲の起伏が増したはずさ。曲作りそのものも、ずっと進歩したしね。そのダイナミズムが、より多くの人をひきつけるようになってくれればいいね。そう、このアルバムはBG年代記の新しい章の始まりを告げるものになるんだよ。』


ただ、プロダクションにちょっと難があり、音が霞んでいる、っていうか音圧が目茶目茶低い。ボリュームを上げさえすれば音質はまあまあなんで許容範囲だったが、2007年にリマスター盤が登場したんで、Spotifyで聴いてみた。

そしたら、なんとなんと、音圧は当然爆上がりで、音質もすこぶる良くなっているではあーりませんか。トラックそれぞれの音の分離がクリアになって今まで聴いたことのないと聞き間違えるほどに生まれ変わっているんです。

前作と次作の音質はおっさんの耳には別に問題なかったんだけど、今作だけはなんとかして欲しかったからうれしくてしょうがありません。旧盤をお持ちの方はぜひ買い直すことを念頭にYouTubeで視聴してみてください。

アコースティックの調べからフルパワーのメタル楽団に突入する①Time what is timeで幕を開ける本作、コーラスでのクワイアが強烈でパワーメタルかくあるべきと主張しているかのようだ。ファストソングの②Journey through the darkは速いだけでなく、メロディが秀逸、そのシンコペーションが絶妙なんだけど、まあ、ドラムは忙しそうだね、今でいうブラックメタルに通じる忙しいドラミングです。ピアノで始まる④Theatre of painはクラシックですな、シンセではなくオーケストラを使いたかっただろうな、でも、雰囲気は出てます。⑤The quest for tanelornでリードギターをプレイしているのはカイ・ハンセンだそうです、そんなことよりクワイアがもう凄いからぜひ聴いて欲しい。⑦⑧The bard's songは吟遊詩人ブラガの代名詞的な曲ですな、歌詞を覚えてライブで絶唱しましょう。バグパイプの⑨The piper's callingから最後の⑩Somewhere far beyondへの流れは鳥肌ものです。


① Time What Is Time
② Journey Through the Dark
③ Black Chamber
④ Theatre of Pain
⑤ The Quest for Tanelorn
⑥ Ashes to Ashes
⑦ The Bard's Song – In the Forest
⑧ The Bard's Song – The Hobbit
⑨ The Piper's Calling
⑩ Somewhere Far Beyond
⑪ Spread Your Wings (QUEENのカヴァー)
⑫ Trial by Fire (SATANのカヴァー)
⑬ Theatre of Pain (クラシックヴァージョン)