2019/09/18

CINDERELLA 「Heartbreak Station」

Heartbreak_Station.jpg ★★★ US盤

アメリカンHRバンドの3rdアルバム。

ヘアメタル全盛時代。日本のTVコマーシャルで普通にBON JOVIが起用されていた最もHR/HM界が煌びやかだった時代。たしか、BON JOVIの弟分として紹介されて注目されていたような気がするが、他のバンドのことだったか?

実際のところは、KISSのジーン・シモンズの目に留まったのがデビューへのきっかけのひとつだったようだが、シモンズからの誘いは断っている。その後にジョン・ボン・ジョヴィの目に留まって、A&Rに紹介された結果、デビューにつながったようだ。だから、BON JOVIの弟分的な扱いをされて日本に紹介されたということが事実のようだ。

デビュー時こそ、BON JOVIの七光りで売名行為をしたであろうが、今作の売り文句のひとつとして挙げられるのが、「ブルージー」ということだったように記憶する。

BON JOVIのアリーナロックに心酔していた高校生時分のおっさんとしてはなんのこっちゃ、どんなバンドなのよ?って感じだった。

MVを観る限り、長いスカーフを首に巻いているし、口のでかさ加減から言ったら、AEROSMITHの物まねバンドにしか見えなかった。そんなこと言ったら、ミック・ジャガーの口にそっくりなスティーヴン・タイラーだってマイクスタンドにスカーフを巻くのが元祖なわけではないんで、スティーヴンのデビュー時にはそれこそ物まねバンドと言われていたはずなんで、みんなスカーフをクールだと思う所は一緒なんですな。

ブルーズ云々の歴史的背景などはさっぱりわかりませんでしたが、音を聴く限り、泥臭いしゃがれたHRで心に沁みる音楽なんだろうと、その当時は抽象的に理解したつもりで一発ノックアウトだった。この当時は、ブルージー懐古路線バンドがよく持てはやされていた時で、その先輩にはGREAT WHITEなどがいたんで、CINDERELLAがブルージーHRの元祖ではなかったわけで、おっさんの免疫はできていたからすんなり入れた逸品でした。

このバンドはデビュー当時からレーベルの肝いりバンドだったみたいで、1stアルバムで超有名プロデューサーのアンディ・ジョンズが起用され、今作でもヴェテラン級のジョン・ヤンセンを起用している。だからなのかどうなのか不明だが、ゲストミュージシャンも元URIAH HEEPのケン・ヘンズレイをはじめ、ブラス隊、スライドギター奏者などなど派手にお金をつぎ込んでいるのがよくわかります。

本人たちは、きっとヘアメタルと同類にくくられたくなかったに違いない。でも、アノくくりに入らなければ、注目を浴びることもなかっただろうに。音楽だって、いち商品に過ぎない。それをどう売るかは、売り手にかかってくるわけで。

ただのLAメタル、グラムメタル、ヘアメタルだと思うなかれ。珠玉の逸品であることを保証します。


① The More Things Change
② Love's Got Me Doin' Time
③ Shelter Me
④ Heartbreak Station
⑤ Sick for the Cure
⑥ One for Rock and Roll
⑦ Dead Man's Road
⑧ Make Your Own Way
⑨ Electric Love
⑩ Love Gone Bad
⑪ Winds of Change