2018/09/23

JETHRO TULL 「Thick as a Brick」

thickjtull.jpg ★★ JP盤

英国プログレッシヴロックバンドの5thアルバム。

まずもって、帯にはこう書いてある。

『1972年、J・タル初のコンセプト・アルバムとして全米No.1の大成功を収めた、ロック史に輝く傑作アルバム!!』

へぇー、初のコンセプトアルバム?文章をよく読めば、全米No.1になった自身初のコンセプトアルバムってことでしょ?だって、このバンドってほとんどすべてコンセプトアルバムなんじゃないの?って、こんな程度でしかおっさんはこのバンドを知らない。でも、帯にあんな風に誇張されると、聴いてみたくなるよね。

そもそも、バンドの中心人物であるイアン・アンダーソン(Vo/Flu) としては、自身のアルバムをコンセプトアルバムとされるのを忌み嫌っていたらしい。そして、最大の皮肉として今作をコンセプトアルバムのパロディとしてコンセプトらしくアルバムを制作し、その皮肉をこめてアルバムタイトルを「物足りなさ」としたらしい。偏屈オヤジによるメディアに対する抵抗に我々は付き合わされるわけだ。

前作「Aqualung」よりは、メタル度が低くなっているかもしれない。だが、しかし、アルバム内の起伏はこっちの方が大きいかもしれない。それを鍵盤系とフルートでやるもんだから、メタル度が低くなるんだろうな。逆に言えば、アコギやフルートなどのパワーのない楽器で、よくここまで劇的な音楽がつくれるなっても思えるんだが...。

曲構成の完成度は流石なんだけど、やっぱメタル好きのおっさんには物足りないんだな。おっさん的には、むしろ、このバンドならフォーク的要素を強調する時代、「Songs from the Wood」などのアルバムの方が嗜好に合ってるのかもしれない。

LP、AB両面でアルバムを聴く時代に、壮大な1曲のみ収録。当時としては、画期的だったんでしょうね。