個別記事の管理2017-05-27 (Sat)
220px-Undertheinfluence.jpg ★★ JP盤

米国産スラッシュバンドの3rdアルバム

バンドが世界で認められることを示した会心作と言ってもいいだろう。
前作「Taking Over」よりも曲のパワーが増してグッとくる場面が多くなった。

今作からドラマーは、元IRON MAIDENポール・ディアノのバンドにいたこともあるデンマーク出身のシド・ファルク(Drs) となっている。

音質も各段に良くなった。
プロデューサーは前作と変わらないが、マイケル・ワグナーがミキシングに名を連ねている。そのことだけが音質を良くしたとは限らないんだろうが、特に目立つのはギタープレイの向上だ。
向上っていうより、輪郭がはっきりしたお陰で、サウンド全体の表情とアグレッシヴさが増し、音そのものに立体感が生まれ、ダイナミックな音像となったことが総じてアルバムのクオリティを上げることにつながっているんだと思います。

そして、それは2010年発表の「Ironbound」以降のOVERKILLの充実した作品群にそっくりな充実度なんだな。
ということは、この記事を書いている現在でも現役をひた走る彼らは、この頃の己の信念、スピリッツを未だに忘れてないということが未来の作品から垣間見られるのである。凄いことではないか!!

もし、2010年以降に彼らのファンになって、過去作を後追いしたいな、って思ってる人がいたら、イの一番にこのアルバムから入ってほしい。聴けば、その意味がわかると思います。

イントロからして気合充分のガッツで各楽器を叩きまくる①Shred、歌メロに入ると淡々とリズムが刻まれるんだが、ギターソロから表情が一変、凶暴極まりないカオスメタルだ。②Never say never⑧Head first は、ゴリゴリのベースプレイがメインのハードコアパンク風ですな、そうは言ってもギターだってソロでは変態ぶりを見せつけてくれるところがメタルだねぇ。③Hello from the gutterは疾走感がたまらないOVERKILLの代名詞的ソング。後半戦⑥Drunken wisdom以降の4曲はすべて6分強の比較的長い曲が占めている。⑦End of the lineで聴けるベースプレイは、スティーヴ・ハリス顔負けの唄うベースと言ってもいいだろう、曲構成もIRON MAIDENに似るところがあります。⑨Overkill Ⅲのドラマチックさはおしっこチビリもんでっせ。

祝!LOUD PARK 17参戦!!
Theme : HR/HM * Genre : 音楽 * Category : レビュー全記事
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* by 某音楽馬鹿
オーバーキルは大好きなんですよ!(力説)、メタリカやスレイヤーより好きかもしれません。

このアルバムはアナログとCD複数枚持ってるくらい好きで、何度聴いても飽きない味があります。

このバンドの凄い所はおっしゃるとおり、今でも初期から持ってるテンションが下がらないんですよね~、いつ衰えるのか興味深く観察してるんですが(笑)、新作ではまだまだ高カロリーでした。

* by フライヤーズポンタ
自分は次作から入ったクチなもんで、えらそうなことは言えないんですが、今聴いても凄いですよね。

知らないっていうのは実にもったいないなと...。

個別記事の管理2017-05-19 (Fri)
220px-United_Abominations.jpg ★★ JP盤

米国産インテレクチュアル・スラッシュバンドの11thアルバム

自分の中では「Youthanasia」以降、興味のないバンドとなって久しかった。
だから、マーティ・フリードマンとバンドの確執なんてどうでもよかったし、バンドに誰が迎え入れられようが、新作に触手を伸ばすことはないように思われた。

「The System Has Failed」より風向きが変わってきたかに思われたが、この時のバンドはデイヴ・ムステイン(Vo/G) のワンマンバンドであって、セッションミュージシャンと共に作り上げたアルバムであった。
ムステイン自身、これを最後にMEGADETHという看板を降ろそうと本気で考えていたらしい。

そして、バンド活動として再出発するべく本腰を入れたのが今作であって、前評判も上々の中、満を持して発表されたのがこのアルバムってわけだ。そして、離れていたおっさんも再びムステイン大佐に対峙する機会が訪れたということだ。

バンドメンバーは、元KING DIAMONDグレン・ドローヴァー(G) とその兄ショーン・ドローヴァー(Drs) のカナダ人兄弟と元WHITE LIONで元BLACK LABEL SOCIETYとしてザック・ワイルドとも交流のあるジェイムス・ロメンゾ(B) という布陣。

ミックスには、21世紀メタルのバンドたちにエンジニアとして引っ張りだこのアンディ・スニープが抜擢された。

出来上がったアルバムは、誰もが抱くMEGADETH像を見事に捉えた期待に違わぬアルバムとなっているはずです。

美しいアルペジオのメロディからキタキタキターーー!!スラッシュ然りとしたギターリズム、「お帰りなさい、バンドとしてのMEGADETH」と言いたくなる①Sleepwalkerで幸先よくスタートです。②Washington is next! は、今作のリーダートラックとも言うべきもので、ギターの高音単音の使い方がIRON MAIDENエイドリアン・スミスに似る。④United abominationsで使われるラジオだか無線交信のようなSEはいつも通りでニヤリとしちゃうよね。⑧A tout le monde は「Youthanasia」収録のリメイク、イタリアのバンドLACUNA COILの女性ヴォーカルがゲスト参加してます。複雑なリフ展開の⑨Amerikhastan はインテレクチュアルスラッシュを標榜するに相応しい曲でしょう。⑩You're dead⑪Burnt iceでのギター使いも実にスリリング。⑫Out on the tilesは邦盤ボーナスで、言わずと知れたLED ZEPPELINのカヴァー。
Theme : HR/HM * Genre : 音楽 * Category : レビュー全記事
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これは良かったです! * by グラハムボネ太郎
基本的にはメガデスというか、ムステインさんの声が苦手なんで、それ程聴いてないバンドですが、これは傑作でしたね。とにかくかっこいいのひと言で、しばらくこのアルバムばかり聴いていた時期がありました

* by フライヤーズポンタ
仰る通り、カッコいいですよね。

ムステインが苦手でしたか。

この手の音楽は個性が求められてると思ってます。
Voが下手でも曲に破壊力があれば、それでOK的な。

* by K.A.E.
私、実はこのアルバム聴いてないんですよ(苦笑)。メガデスはちょこちょこアルバム抜けてて「RISK」までは買ってたんですけど、あのアルバムで暫く見切り付けちゃったんですよね。

「ENDGAME」は買いましたけど、最新作もかなり良い評判じゃないですか!とりあえずはそこから攻めてみますかね!


* by フライヤーズポンタ
DYSTOPIAはマストバイです。

ただ、パンキッシュな曲が苦手な人はダメな曲もあると思います。

個別記事の管理2017-05-13 (Sat)
Queen_Sheer_Heart_Attack.png ★★ 93リマスターUK盤

英国HRバンドの3rdアルバム

前作「Queen Ⅱ」で美しきロックという形を徹底的に提示した後のアルバムは、音作りにおける緻密さはそのままにわかりやすさが増したという感じだろうか?

自分もそうなんですが、きっと親しみやすさが増したはずです。だから、前作よりは好き。

遊園地での喧騒のようなSEに割って入ってくる摩訶不思議なリフをもって疾走曲①Brighton rockがスタート、フレディ・マーキュリー(Vo) の唄い出しもコミカルで音程を変えつつ歌い上げていく、幾重にも重ねたギター音に色んな表情を持たせ、ヴォーカルハーモニーも多声音楽を聴いてるかのようだ、ブライアン・メイ(G) のギターソロがアグレッシヴさを演出してQUEEN流HRソングのアンセムとなっている。②Killer queenは聴けばヒット狙いのポップソングなんだが、かなり複雑で高度な録音技術が駆使されているはずなのにもかかわらず、聴くものに難解さや近寄りがたさを感じさせることなく耳に馴染む朗らかなポップソングとして成立しているのが凄い。ロジャー・テイラー(Drs)がヴォーカルをとる③Tenement funsterから④Flick of the wrist⑤Lily of the valleyはメドレー。⑥Now I'm here は王道のHR。⑦In the lap of the godsはこりゃもう、ミュージカルの域ですな。⑧Stone cold crazyはメタラーが大好きなファストソング。小曲⑨Dear friendsはゴスペルだね。⑩Misfireジョン・ディーコン(B)作曲なんだけど、何て形容していいかわかりません、アルバムの雰囲気から逸脱するようで、おっさん的にはこういうのいらないんだよね。そんなこと言ったらフレディ作曲のコミカルソング⑪Bring back that Leroy Brownの方がいらないだろって言われるかもしれないが、おっさん的にはこっちの方が好き。幻想的な⑫She makes meでリードヴォーカルをとるのはブライアンだそうだが、てっきりフレディかと思いました。そして、⑬In the lap of the gods... revisitedで最後に幕を閉じる、最高です。

ごめんなさい、やっぱり見識が無さ過ぎてQUEENは語れません。
Theme : HR/HM * Genre : 音楽 * Category : レビュー全記事
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* by K.A.E.
私もこのアルバム大好きですよ。世間では前作の方が圧倒的に人気が高いですけど、私はポンタさん同様バラエティに富んでるこっちの方が評価高いです。

やっぱ「KILLER QUEEN」の存在で一皮剥けた印象を受けましたね。HR好きにはこんなポップな曲認めん!って当時は拒否られたらしいですが、後のクイーンの雑食性を垣間見る事が出来るし、何よりそれを堂々とプレイしてバンドがモノにしてるじゃないですか!恐れ知らずもいいトコだし(笑)。

HRあり、ポップソングあり、最後に壮大なバラードで締める構成はホントに見事だと思います。次作では更に凄い事になりましたし、クイーンの凄さを実感出来るアルバムだと思います。

激しく同意 * by グラハムボネ太郎
ってわけじゃないんだけど。このアルバムも大好き! (クィーンIIの方が好き)
IIに比べて、バラエティに富んだ遊園地みたいなアルバム。さすがにクィーンという感じです。
問題なのは、この頃のクィーンのアルバム凄すぎて、BGMにはならず、アルバムを一身に聴く。しかも絶対に通して聴く。。。だから、時間が必要なこと(笑)
それにしても、K.A.E.さんもポンタさんも私も同時期にクィーンの記事って!

個別記事の管理2017-04-29 (Sat)
220px-Acstoo.jpg ★★ JP盤

米国産ショックロッカーの19thアルバム

直前ではQUEENSRYCHEやRUSHのアルバムを手掛けていた職人ピーター・コリンズをプロデューサーに迎え、前作「Trash」同様、有名ミュージシャンを多数使って仕上げたビッグプロダクションのアルバムがこれだ。

基本的な録音メンバーは元Y&Tのステフ・バーンズ(G)、今やBON JOVIの影のバンドメンバーであるヒュー・マクドナルド(B)、ヴェテランミュージシャンに人気のセッションドラマー・ミッキー・カーリー(Drs)だったみたいです。

参加ミュージシャンは、オジー・オズボーン(Vo)スラッシュ(G)ジョー・サトリアーニ(G)スティーヴ・ヴァイ(G)ヴィニー・ムーア(G)ミック・マーズ(G)ニッキー・シックス(B)などなど、超豪華。
それだけアリス・クーパー(Vo)をリスペクトするミュージシャンが多いってことでしょう。

ほとんどの曲でデズモンド・チャイルドジム・ヴァランスなどのヒットメイカーや若手ミュージシャンやケリー・キーリングアル・ピトレリスティーヴ・ウェストなどのどっかのバンドで名前のあるミュージシャンとの共作がなされており、ヒット作狙いだったのが一目瞭然だ。

ピーターの音作りもピカイチだ。実にクリアな音世界が広がっている。
ポップな仕上がりだった前作よりもよりハードになってます。キャッチ―さで言えば、前作に引けを取ることはまったくないのでご心配なく。

ただ、時代はバブルがはじけ、湾岸戦争以降の大不況時代へと突入し、アメリカ市場ではオルタナ/グランジブーム真っ只中。どれほど人気が出たか覚えていないが、Operation Rock N' Roll Tourと題してJUDAS PRIEST、MOTORHEADMETAL CHURCHDANGEROUS TOYSなどとのカップリングツアーが評判になってたんで、メタルもあの手この手で元気だったみたいだ。

おっさんもこのゴージャスロックに歓喜してヘヴィーローテーションしていたのは言うまでもない。

① Hey Stoopid
② Love's a Loaded Gun
③ Snakebite
④ Burning Our Bed
⑤ Dangerous Tonight
⑥ Might as Well Be on Mars
⑦ Feed My Frankenstein
⑧ Hurricane Years
⑨ Little by Little
⑩ Die for You
⑪ Dirty Dreams
⑫ Wind-Up Toy
⑬ It Rained All Night


祝!LOUD PARK 17参戦!!
Theme : HR/HM * Genre : 音楽 * Category : レビュー全記事
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* by 某音楽馬鹿
これってヒュー・マクドナルドさんも参加されてましたか、クレジットあんまり読んでなかったんで気付きませんでした、それにゲストで有名な人達が沢山参加してるし賑やかな作品ですよね。

それにしてもこのアルバムの時点で19作目っていうのが凄いです、今現在何作目くらいなんでしょうか(笑)。

* by フライヤーズポンタ
アリスは本来、魔女なんですけどね。

ロック野郎全開で、ロックが大好きなんですよーーー、きっと。

新作は同窓会メンバーでやってるんで、どんな音になるのか興味津々です。

個別記事の管理2017-04-26 (Wed)
actodeath.jpg ★★★ DVD盤

2009年12月のハマースミス公演。

アリス・クーパー(Vo)劇場へようこそ。
アリスの魅力はやっぱりライブ。最高のエンタテイナーだ。

世間評では闇に埋もれている「From the Inside」の世界観がちょっぴり顔を出している最近のライブがこれだ。
だからこそ、ゲットした。

バンドメンバーは、デーモン・ジョンソン(G)ケリー・ケリー(G)チャック・ギャリック(B)ジミー・デグラッソ(Drs)である。

ステージのカーテンが開いてハットから足元まで黒づくめの衣装を纏い、ステッキを手にしたアリスが登場、1曲目は①School's Out②Department of Youthでハットを投げ捨て、若さみなぎる渾身のヴォーカル。ただ、歳とって濁声ぶりが増してはいますけどね。聴けないほど酷い唄では決してありません。
③I'm Eighteenでは、早くもジャケットまで投げ捨てボーン型松葉づえを駆使して熱唱。乗馬鞭を振り回す④Wicked Young Manでのアクションはナチ風ですか?黒子をマイクスタンドで串刺しにすると、アリスが捕らえられて拘束衣を着せられる。で、いつもの⑤Ballad of Dwight Fryへと進むんだが、ストーリー的にはちょっと強引だなぁ。
そして、ギロチン処刑されると、⑥Go to Hellへと雪崩れ込む。黒子に元の衣装に戻されて両手にマラカスを持ったアリスが何ともセクシー。間髪入れずに⑦Guilty、まったく隙がない。若いなぁ。

⑧Welcome to My Nightmareアリスから逃げ回るティファニー・ロウ嬢が登場。キャリコ嬢じゃないのね。
⑨Cold Ethyl では、ティファニー人形とダンス。
⑩Poisonを唄い切ると、ナース・ロゼッタに薬物を注射されて崩れ落ちる。

ここからは役者アリスを堪能せよ。⑪The Awakening~From the Insideでバーボン片手に千鳥足で唄うアリス、後方ではナースがその姿を見ながらメモを取っている。ナースにアリスが連れていかれるとバンドのソロタイム。面白れぇなぁ。⑫Nurse Rozettaに入るとパジャマに車いすのアリスが連れてこられて、その横でナースがグラインダープレイ、この無理やりさが喜劇だ。

⑬Is It My Bodyでナースに掛け合うとナースに逃げられ、忘れ物の聴診器を振り上げて唄うアリスがたまらなく笑える。
⑭Be My Loverでナースが再登場し、スクリーンの後ろで生着替え。脱ぎ捨てられたストッキングをアリスが被って唄いつつ、もう片方のストッキングでナースの首を絞める。一時の静寂から膝にナースを抱えたアリスが椅子に腰かけバラードをささげる。⑮Only Women Bleed、突然ナースを投げ捨てると絞首刑台に連れていかれたアリス⑮~I Never Cryを唄いだす。唄い終えずに処刑されると⑮~Black Widowのインストからバンドソロへと雪崩れ込む。

パワーリフトに乗ったスパイダー・アリスが再登場し、⑯Vengeance Is Mine
⑰Devi's Foodでは小細工なし。
⑱Dirty Diamondsでは、ネックレスを客席に投げ入れる。
⑲Billion Dollar Babiesでは当然、サーベルに突き刺さったお札を客席にぶちまける。金銀財宝に座した赤子の首をサーベルでハネちゃうんだから、もう、R15指定でもいいでしょ。その生首を高らかに掲げながら⑳Killerを熱唱してると、今度はIRON MAIDENに捕らえられて串刺しの刑が執行され、⑳~I Love the Deadでリードをとるのはチャック

㉑No More Mr. Nice Guyで会場が大合唱。
㉒Under My Wheelsでバンドメンバー紹介。
1曲目とは違い、銀ピカの衣装を纏って㉓School's Out (Reprise)を会場と大合唱しつつ巨大バルーンを割るのはいつものお楽しみです。

これは、絶対LOUD PARK 17では実演できない。お願いですから単独を追加でお願いします。
Theme : HR/HM * Genre : 音楽 * Category : レビュー全記事
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* by 某音楽馬鹿
ジャケが大好きです!。

アリスさんも歳を取って一層お顔の彫りが深くなったんでホラー映画のポスターでも通りそうな凄味がありますよね。

内容に関してはアリスさんのライヴ作品ならどの時代でもヒット曲は必ずやってくれるんで安心して購入できると思います。

これは私好みのへヴィな感じで大好きです。

* by フライヤーズポンタ
お連れのバンドさんが若返ると、音もヘヴィになって魅力が増しますよねー。