2018/02/14

JUDAS PRIEST 「Turbo」

220px-Judas_Priest_Turbo.jpg  01リマスターJP盤

英国HMバンドの10thアルバム。

完全に後追いです、っていうか、周りの評判に従う形で持つ必要のないアルバムとつい最近まで理解していたアルバムであって、本来なら語る資格もない。

シンセサイズドギターを大胆に取入れて、こんなのプリーストじゃないっていうあの評判のやつね。

でも、「Priest... Live!」で聴くことのできる今作収録の曲たちって、曲としてはぜんぜん悪くないっていうのは昔からおっさんが抱いていた紛れもない事実であったりするわけで、ちょっとオリジナルを聴いてみたくなったから買ったというのがきっかけなんだな。

で、やっぱ思い入れもないわけで、書くべきネタが何もないのも事実だ。

えーいっ、こうなったら他人様の記事をパクっちゃうかっ!!

日ごろから親身にコメントをくださり、私にとってはネット世界における恩師のような存在で、また、新譜や旧譜を買うにあたり必ず参考にする神サイトを運営なさっている某音楽○○様が今作についての記事をお書きになっているので、無許可ですが、リンクを貼らさせていただきます。某音さん、ごめんなさい。

今作の感想はこちらをお読みください⇒The emptydancehall 様

はい、これで終わり、ってこれじゃ盗作じゃん。

今作制作当初は、ダブルアルバムとする予定だったそうで、曲もたくさん書き上げられていたようだ。
だから、旧譜群のリマスター時にそこかしこに今作のアウトテイクがボーナストラックとして散りばめられていたり、次作「Ram it Down」に回された曲やベスト盤で日の目を見る曲や未だにお蔵入りの曲もあるみたいだ。

問題作なのかもしれんが、制作サイドとしては、相当気合が入っていたに違いありません。

狙い通りだったかどうかはわからないが、今作の売り上げは好調だったみたいだし、チャートの伸びがいまひとつだったとしても、何をもって問題作とされるのかがいまひとつわからない現象だよね。
でも、当時のBURRN!誌での酒井康氏によるレビューでは、94点という高得点が点いてたってのはご存知でした?

ディスコ音楽のような音、これがシンセギターか、ドラムも打ち込みじゃねぇだろなって具合な音の①Turbo loverが初っ端に始まるわけなんだが、大仰よりな雰囲気にキャッチ―なコーラスなど曲自体は紛れもないプリーストだよね。うへぇー、シンセ音そのもののギターがギュイーンじゃないな、フゥイ~ンって唸って腰砕けちゃう②Locked in、若かりし自分ならこれ聴いてストップボタン押しちゃうだろうなぁ、メタルゴッドはどこ行った?パワーコードでリフをつくる③Private propertyの拳を握って天高く突き上げることのできる勇壮さにホッとすることしきり。④Parental guidance⑤Rock you all around the world の親しみやすさなんて、のちにプリーストアンセムソングになっても良かったのにね、21世紀のライブで取り上げても盛り上がりそうな曲だけど。大仰に始まる⑥Out in the cold がツアーでの1曲目になるのがよーくわかります、もう、音云々の話は忘れて今作の虜になってても不思議ではないパワーソングだ。⑦Wild nights, hot & crazy daysはバブリー時代を象徴するアリーナロックだね、カッコいいよ。⑩All fired upはアウトテイク。⑪Locked in は86/05/23、セントルイスでのライブ、ってことは30周年ボーナスのライブはこの前日のカンザスシティでのライブだから別テイクだね。

うーん、そうね、やっぱ今作を持ってなくてもライブ盤で収録曲を聴いときゃいいのかな?って言ったら、怒られるかな?
2018/02/03

JUDAS PRIEST 「British Steel」

220px-Judas_Priest_British_Steel.jpg ★★★ 01リマスターUS盤

英国HMバンドの6thアルバム。

今作よりドラマーは、TRAPEZEでグレン・ヒューズメル・ギャレーと活動を共にしていたデイヴ・ホランド(Drs) となる。

プロデューサーはバンドと共に有名になったと言ってもいいトム・アロムだが、この前に出したライブ盤「Priest in the East」でも起用されていたわけなんですけど、スタジオ盤での共同作業は今作からとなっている。

2009年にはこのアルバムの30周年を祝して、アルバム再現ツアーをしているので、バンドにとっても今作はマスターピース的な位置づけにされているものと思われます。

80年代の始まりとともに時代はNWOBHMムーヴメント真っ盛り。それを目の当たりにしたヴェテランバンドたちがどういう想いであったかは知る由もないが、きっと大いに刺激を受けたに違いない。
テメェら、なめんなよ、とばかりに②Metal godsなるタイトルの曲をぶちかましてくるあたり、相当意識してたんじゃないだろうか?

今作から続くトムとの蜜月からもわかる通り、音作りにおいても相当こだわったことが伺えるエッジの効いたHM然りとしたメタル権化が何たるかって意気込みがヒシヒシと伝わってくる。それは、アルバムジャケットを見ればわかる通りに、そのまんまの音が詰め込まれた名盤だ。

これがプリーストからのマニュフェストだ。黙って耳をかっぽじって聴くべし。


パワーコードをユニゾンで繰り出すリズムで突き進む①Rapid fire が1曲目を飾るが、序章的なものは何もない、初っ端から黙って鋼鉄魂に身を委ねるしかないのだ。そして、②ときたもんだ、鉄鉱精製所にでもいるかのような金属的な重苦しさに身をよじれ。キャッチ―な歌メロで耳になじみやすい③Breaking the lawはコーラスを低音で地味にやってくれているので甘ったるいポップンロールにならずに済んでいるとでもいえようか、メタルアンセムです。メタル純度100%の④Grinder、こういう曲がのちにACCEPTのような鋼鉄HMバンドたちにインスパイアされることになったんじゃないんかなぁ?⑤Unitedで聴ける雄大なコーラスもパワーメタルのヒントになってないか?⑦Living after midnight は急に軽い音作り、そうは言ってもアルバムの雰囲気をぶち壊しているものではないのでご安心を。神秘的とも言えるベースに先導されてリズムが構築されていく⑧The rage、悦に入ったロブ・ハルフォード(Vo)の歌唱をご堪能あれ。
⑩Red, white & blueはリマスターボーナスで、「Turbo」セッションでのアウトテイク、今作に入れちゃうのぉぅ?どこぞの国歌みたいな感じだね。⑪Grinderもボーナスで、84年ロングビーチでのライブ。



2018/01/31

GARY MOORE 「Rockin' Every Night」

220px-RockinEveryNightLiveinJapan.jpg ★★ US盤

83年1月、新宿厚生年金会館でのライブ。「Corridors of Power」ツアーでの来日公演。

ゲイリー・ムーア(Vo/G) のライブは固定のバンド形式を取らないために、毎回、ゲイリーwithフレンズのような形になるんだが、こんときのライブのメンツも凄い。

ヴォーカルは、それまでURIAH HEEP「Conquest」、UFO「The Wild, the Willing and the Innocent」で足跡を残していたジョン・スローマン(Vo)

WHITESNAKEのニール・マーレイ(B)イアン・ペイス(Drs) がリズム隊に加わり、キーボードはお馴染みドン・エイリー(Key) となっていた。

82年からスタートしたこのツアーは、イギリス国内を中心にサーキットを廻ってから日本にやって来る形となっている。
日本を離れた後もヨーロッパと北米を廻っているようだから、当時としてはビッグインジャパンという感覚ではなかったようだ。

いやぁー、ゲイリーが若い。ギターヒーロー然りとした尖がったプレイが満喫できます。
他のプレイヤーもゲイリーを邪魔することなくしっかりとしたプレイをそつなくこなしており、安心して聴いてられます。
ただ、ジョンの声がちょっと出てないかもしれません。ゲイリーがヴォーカルを取った方がぜんぜん聴けますな。

当日のセットリストは以下のような感じだったようです。


① End of the World
② Wishing Well
① Rockin' Every Night
④ Cold Hearted
④ Nuclear Attack
③ I Can't Wait Until Tomorrow
⑦ Always Gonna Love You
⑧ Hurricane
⑤ White Knuckles
⑥ Rockin' and Rollin'
⑦ Back on the Streets

⑫ Parisienne Walkways
⑬ Higher Ground (or) Don't Take Me for a Loser
⑧ Sunset
⑮ Gonna Break My Heart Again


MCでランディ・ローズに捧ぐって言ってプレイしたは特に悶絶するようなプレイではないので、“Parisienne walkways”を入れてくれた方がぜんぜん良かったなぁ。でも、ライブ盤の多い時期だから、ダブりをなくす意味でもこれでよかったんでしょう。




2018/01/17

THIN LIZZY 「Black Rose」

220px-Thin_Lizzy_-_Black_Rose_A_Rock_Legend.jpg ★★★ JP盤

アイリッシュHRバンドの9thアルバム。

ギタリストのブライアン・ロバートソンが抜け、ゲイリー・ムーア(G) がピンチヒッター的に参加したアルバム。

ゲイリーフィル・ライノット(Vo/B) との同郷ミュージシャンであって、彼らの過去キャリアであるSKID ROWで同じバンドメンバーとして活動していた時期もあったらしい。
なので、ゲイリーがTHIN LIZZYに何かをもたらすとしてもぜんぜん不思議ではない出来事なのである。

で、化学反応が起きて名作を生み出すんだから、音楽は面白い。

メタル好きのおっさんとしては、ぜんぜん馴染めないアルバムなんだけど、音楽好きとして聴けば、何かに反応せざるを得ないアルバムがこれなんだな。

まあ、それはTHIN LIZZY全般に言えるんだけど、このアルバムはほとんどUKポップって言ってもいいもんな。
でもでも、やっぱりここには何かがある。

ゲイリーのギタープレイについては、このアルバムで飛びぬけてるわけではなく、それはもう、いつどこで聴いても人間国宝級のプレイで説明する必要はまったくないし。フィルと合体することで、アイリッシュが全開になる瞬間が音楽にさらに磨きを増すってことなんだろう。

もう、自分でも何言ってるのかさっぱりわからん。

エコーがかかったかのようなドラムリズムがニコニコしながら頭をリズムに合わせて揺らしなさいって言ってるかのような音に、あっ、やっちまったと思う①Do anything you want to、聴き進めるとユニゾンで流れるギターハーモニーに和まされる。和やかにさせといて今度はギターオリエンテッドな疾走感溢れる②Toughest street in townが流れて間違いではなかったことに安堵する、でも、歌メロはTHIN LIZZY節のポップなものだ。フィルブライアン・ダウニー(Drs) の共作曲③S&Mはちょっとディスコ調で跳ばしたくなるんだけど、ギターソロがいいんだよなぁ。⑤Sarah は2nd収録曲とは同名異曲のはず、シンセ音のようなギター音が苦手なんだけど、聴けば聴くほどに美しいんだよねぇ。⑦Get out of here は、ゲイリーの代わりにツアーに帯同されることとなるミッジ・ユーロフィルの共作曲。⑧With loveでベースを弾いているのは、ジミー・ベインだそうです、ってなぜ?⑨Black rose こそ聴いてほしい一曲、民謡のアレンジ曲なんだが、二人のギタープレイヤーがグイグイ引っ張り、フィルも力強く物語を語り、息の合ったギターハーモニーで昇天して怒涛の速弾きがやってくる、この名演を知らずにアイリッシュダンスを踊るなかれ!!

2018/01/03

THIN LIZZY 「Live and Dangerous」

220px-Thin_Lizzy_-_Live_and_Dangerous.jpg ★★★ JP盤

76年11月のロンドン、77年10月のフィラデルフィアとトロントでのライブ。

ってことは、「Johnny the Fox」ツアーと「Bad Reputation」ツアーから抜粋されたものらしい。

ライブ名盤100選のような企画があれば、必ずと言っていいほど紹介されるから有名なライブ盤ですよね。

プロデューサーの告白によれば、ドラム以外は75%がオーバーダブでスタジオで録り直されたものらしい。

小奇麗なライブ盤に仕上がってるなぁ、という印象は持っていたが、なるほどねって感じだ。

ただ、バンドマネジャーは75%がライブだって反論してるし、バンドメンバーは必要なものだけオーバーダブしたはずだ、ってもうこれはね。

おっさんは、ライブ盤におけるプレイの差し替えやオーバーダブに反対な訳ではない。だって、黙ってりゃそれに気づくほどの音楽的素養もないわけで、商品としての価値を考えれば、良質なプロダクションを提供するのはプロにとっては当たり前のような気もする。

ライブって、参加することに意義があると思うし、何らかの事情で参加できなければ、CDで聴いて楽しめばいいし、参加した人はそれを懐かしく思い出すアイテムにもなるわけで、ライブ盤っておっさんも重宝してます。

音を聴けばわかるが、けっこうメタルなライブをやってる。スタジオオリジナルよりギターが前面に出てきてすごくソリッド。アグレッシヴなツインギターが左右のチャンネルから飛び込んできて、そのど真ん中に負けじとブリブリのベースが割って入ってくる様が手に取るようにわかる逸品です。②Emeraldを聴けば、悶絶するはずです。

これなら、スタジオ盤がちょっとソフトだなぁ~、って思ってた輩も充分に頷ける内容だと思います。

① Jailbreak
② Emerald
③ Southbound
 綺麗なバックコーラスを聴くと、あ、これがオーバーダブかもね、って感じ。
④ Rosalie/Cowgirl's Song
⑤ Dancing in the Moonlight
⑥ Massacre
⑦ Still in Love with You
⑧ Johnny the Fox Meets Jimmy the Weed
⑨ Cowboy Song
⑩ The Boys Are Back in Town
⑪ Don't Believe a Word
⑫ Warriors
⑬ Are You Ready
⑭ Suicide
⑮ Sha La La
⑯ Baby Drives Me Crazy
⑰ The Rocker


これを買うなら、78年のRainbow Theatreで行われたライブDVDがカップリングされてCD2枚+DVDとなったデラックスエディションをお勧めします。