JUDAS PRIEST 「Meltdown」

98年ヨーロッパツアーの模様をとらえたライブ盤。
98年前後と言えば、90年代から始まったグランジブームも消えていき、BLACK SABBATHがオリジナルメンバーでライブをするなどリバイバルまたはリユニオンが多くのバンドで成し遂げられるという、一時の低迷時代から盛り上がりを取り戻しつつある時代だった。
JUDAS PRIESTはと言うと、オリジナルメンバーであったロブ・ハルフォード(Vo)が去り、ティム・オーウェンズが新ボーカリストに就いていた。ロブを失ったJUDAS PRIESTが長い沈黙を破ってようやく再始動してからの初のツアーがこのライブ盤というわけであった。
この頃のIRON MAIDENも同じような理由でファンの不評を買っていただけに、JUDAS PRIESTの再始動は正統派HMを欲していたメタルキッズには最高の出来事だった。
おっさんも98/05/14の渋谷公会堂でのライブに馳せ参じた。すげぇー盛り上がってた。テープで1-①The hellionが流れるや、会場のヴォルテージは一気に上がり、1-②Electric eyeになだれ込む。ティム加入後の曲1-⑥Blood stained、1-⑨Burn in hell、1-⑪Bullet train、1-⑬Death rowなどもヘヴィ度が結構ライブ映えしててなかなかのクールさ、ロブ時代の曲もものまねとばかりに見事に歌いこなし、あの当時の記憶が見事に蘇り、...と書きたいのですが、どうもあの時の興奮がうまく捉えられてないんですよね。
D1
① The Hellion
② Electric Eye
③ Metal Gods
④ Grinder
⑤ Rapid Fire
⑥ Blood Stained
⑦ The Sentinel
⑧ A Touch of Evil
⑨ Burn in Hell
⑩ The Ripper
⑪ Bullet Train
⑫ Beyond the Realms of Death
⑬ Death Row
D2
① Metal Meltdown
② Night Crawler
③ Abductors
④ Victim of Changes
⑤ Diamonds & Rust
⑥ Breaking the Law
⑦ The Green Manalishi (With the Two-Pronged Crown)
⑧ Painkiller
⑨ You've Got Another Thing Comin'
⑩ Hell Bent for Leather
⑪ Living After Midnight
客の反応はうまく録音されてるし、各楽器のバランスもいいんだけど...。
当時よく言われたのは、原曲から半音下げて演奏されていたのが、プリーストマニアの不評を買っていた一因です。
おっさんは楽器を演奏しないし、絶対音感なんてもんは持ってないので気になることはないのですが、このライブを聴いてもどうも胸に突き刺さってくるものがないんですよね。
評価は1スターと低いですが、おっさんの思い出と当時の歴史的価値という判断材料から手放すことなく所持してます。