IRON MAIDEN 「Somewhere in Time」

英国HMバンドの6thアルバム。
おっさんのIRON MAIDENとの出会いはこのアルバムからだった。
AEROSMITHやBON JOVIに夢中だった高校時代、BURRN!を購読するようになってもっとHR/HMを追及したくなり、避けて通れないバンドがIRON MAIDENというわけである。
では、何から聴けば良いのか?
当時、IRON MAIDENは「Seventh Son of a Seventh Son」のツアーを終えて充電期間に入っており、間もなく「No Prayer for the Dying」が発表されるというアナウンスがされていた。新譜を聴く前に何か聴いておきたかった。
おそらく何でも良かったんだが、貸レコード店でこのアルバムジャケットを見て、漢字が使われていて親近感を覚えたというただそれだけの理由でこのアルバムに決めたはず。
それまでMTVメタルしか触れることのなかったおっさんが一発でノックアウトされたのは言うまでもない。
曲中で劇的に変わる曲展開、攻撃的でこれでもかと前に出てくるベース、一緒に歌いたくなるようなコーラス、どれをとっても新鮮だったし、目茶苦茶カッコよかった。
これがHMか!?
①Caught somewhere in timeはシンセギターが曲を引っ張る曲。②Wasted yearsはメタリックで跳ねるようなギターリフが曲の冒頭を飾ってカッコいい。③Sea of madnessは冒頭で、ドラムとベースが重戦車の如くこちらに迫ってくるような攻撃的な曲。④Heaven can waitはライブでの定番曲で、コーラスで一緒に盛り上がることのできる明るめの曲。⑤The loneliness of the long distance runnerでは、綺麗なミドルテンポのギターメロディと優しげなベースが小刻みにリズムを刻んでいたかと思うと突然曲調が速くなってビックリする。⑧Alexander the greatはおっさんのお気に入り曲で、ぜひライブでやって欲しい曲、短いナレーションから物哀しげなギターメロディが始まり、ベースとドラムは朝焼けの中ゆっくりと進撃していくようなマーチのリズムを刻んでいる、段々と各楽器の音が大きくなってボーカルが入ってくる、コーラスでのブルース・ディッキンソン(Vo)のボーカルは伸びやかでうまいねこの人、曲展開も徐々に変わっていきストーリーをうまく奏でている、うーん、こりゃライブで演奏なんてできないだろうな。
ちなみにリイシュー盤はシングルからの蔵出しボートラが4曲入った2枚組ですが、おっさんはボートラの2枚目を聴くことは滅多にありません。
サウンドプロダクションはやや音圧が小さいのが気になる程度で、音質は悪くないと思うので、リマスター盤に買い直すつもりはありません。