個別記事の管理2014-12-23 (Tue)
220px-Aerosmith_-_Aerosmith.jpg ★★ 93リマスターUS盤

アメリカンHRバンドのデビューアルバム

おっさんは、アメリカのHR界がどのように発展していったのかは実はよくわからない。
要するに60年代後半から70年代初期のアメリカ産バンドを持っていないからで、アメリカの歴史はサイケ/フラワームーヴメントを飛び越して、いきなりALICE COOPERにAEROSMITHとなっちゃったわけである。

で、邦盤タイトルが「野獣生誕」なわけで、当時として本当に野獣だったかどうかはあやふやなところがあり、音を聴いても「これって野獣ですか?」となっちゃったわけ。

デビュー当時はTHE ROLLING STONESのコピーバンドと揶揄されたそうですが、それはスティーヴン・タイラー(Vo)の容姿と唄い方なだけで、音楽性はもっとゴリゴリのHRで彼らはYARDBIRDSあたりにあこがれたていたと語っています。
勢いだけに任せて突き進むのではなく、けっこう音空間の作り方に緻密さが垣間見られると思います。

正確なリズムを丁寧に鳴らすやや長いイントロから抑え気味に低音で唄う歌メロが流れ良く入ってくる①Make it、おっさんにはおぼっちゃまたちが夜中にちょっとラリッて、HRを気持ちよくやってるという好品性なHRに聴こえちゃうな。②Somebodyなんか聴いてると、バンドがドラマーとアイコンタクトをしながら完璧にバンドアンサンブルを決めようとしてる姿が思い浮かぶんだな。ここで名曲中の名曲③Dream on、エレピとギターが奏でるメロディから入って、絶望の淵に立たされた人間が思い込むように唄い綴るスティーヴンの歌メロ、後半のクライマックスで昇天、デビュー作でこんな曲を作れるのは人並み外れてるってことでしょう。④One way streetはツインギターがユニゾンでリフを刻むんだけど、お互いに音出しが明確に違ってて、こういうプロダクションが新人離れしてるんですよね、で、忘れちゃいけないのがスティーヴンのブルーハープ、この人達人ですよ。カッティングによるギターリフがクールな⑤Mama kin、ホーンセクションもあり。ライブ録りのような⑥Write me、このバンドは屋台骨となるトム・ハミルトン(B)ジョーイ・クレイマー(Drs)がいて成り立ってるのがよくわかるタイトなリズム。ねちっこいギターフレーズで始まり、声を押しつぶして唄う歌メロが入る⑦Movin' out、おっさんの大好物です、多重録音によるスティーヴンのハモリがうまい。⑧Walkin' the dogは黒人ブルーズシンガーのカヴァーソング。

このバンドはライブでこそ、その真価が発揮されます。
DVD化されたかどうか知りませんが、「Scrapbook」のライブ映像を観てみなはれ。本当に野獣でした。
Theme : HR/HM * Genre : 音楽 * Category : レビュー全記事
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