個別記事の管理2015-07-04 (Sat)
220px-Judas_Priest-Jugulator.jpg ★★★ JP盤

メタルゴッドの13thアルバム

Painkiller」を出して次はどんなアルバムを出してくれるのかと期待していたのも束の間、大事件が起きた。

唯一無二のプリーストシンガーのロブ・ハルフォードが FIGHTを結成し、グルーヴ/スラッシュメタルとでも言うのでしょうか、若者に流行りのハードコア方面で息抜きなのか、若者の育成なのか知らんが、プリーストから離れていた。
単なるソロプロジェクトと思いきや、2ndアルバムを発表した頃から雲行きが妖しくなって、ロブ脱退という報が舞い込んだ。
このことは、IRON MAIDENからブルース・ディッキンソンが脱退したことに次ぐ一大事であった。

90年代になって訪れるHR/HMの細分化の進行と新興勢力の台頭によるメタル暗黒時代はアーティストたちをも翻弄する出来事だったんですね。

それでも、プリーストは死ななかった。
新ヴォーカリストの選考には時間がかかったが、アメリカ人シンガーでロブのそっくりさんとも言うべきティム・オーウェンズ(Vo)をヴォーカリストに据え、再出発を図るのである。

第一弾として発表されたのがこのアルバムだが、これまた物議を醸したアルバムとなった。
ロブがそっちの方向に行ってしまい、嘆かれる言葉を多く聴いた訳だが、プリーストもそっち方向に足を突っ込むことになる。
重苦しい雰囲気が漂うアングリーメタルのようなもので、プリーストもまた時代に迎合するかのような作品を作っちゃうわけだな。
率直に言えば、おっさんはこのアルバムが好きです。
時代の風を敏感に享受して作品を作っていくのはプリーストのアイデンティティみたいなもんで、何も今から始まったわけではない。
メロディ皆無のただただ重いアルバムだなんてちっとも思わない。
若さが漲っていいじゃないですか。意欲作って言っていいかもね。

ギターフレーズがギターノイズ的な音を放ち、ジャキジャキとギターリズムが刻まれて一小節くらいヴォーカルが入るとティムのスクリームとともにバンドが荒れ狂ってスラッシュソングのような①Jugulator がスタート、合いの手なんか PANTERA のようで今時のハードコアっぽさがモロに出ています。②Blood stained なんて、モロ PANTERA してて、音作りがもうそっち方向ですよね、こりゃもう短パン履いて徘徊するしかないでしょ。③Dead meat はリフ主体のファストチューン。スローテンポの⑤Decapitate は正に重苦しい曲。単音ノートでギターがメロディを繋いで行って徐々に盛り上がりをみせてくる⑥Burn in hell なんてゾクゾクしませんか?⑦Brain dead⑧Abductorsくらいになると、何も変化のない展開に中だるみ感を抱いちゃうかもしれません。1曲目にしても良かったかと思える⑨Bullet trainで勢いを盛り返し、⑩Cathedral spiresなんてすごく耽美な曲ですよ。
Theme : HR/HM * Genre : 音楽 * Category : レビュー全記事
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