個別記事の管理2015-09-05 (Sat)
220px-Bruce_Dickinson_-_Accident_of_Birth.jpg ★★★ JP盤

元IRON MAIDENのシンガーによる4thソロアルバム。

メイデンを抜けた時のブルース・ディッキンソン(Vo)への風当たりは可愛そうなものだった。
HMを象徴するようなバンドからバンドの顔が半ば強引に去っていくわけだから、ファンを敵に回すことになるのは当然のことなんだが、ブルースの今までの貢献にリスペクトして送り出す風潮があっても良かったような気がする。
スティーヴ・ハリスの怒りが尋常じゃなかったから、ファンも同じ気持ちになるのも無理はないが...。

そう言ってるおっさんもメイデン在籍時からでもブルースのソロ作なんかまったく興味がなかった。
なので、3rdアルバムまではまったく知りません。

どんな歴史のいたずらなんでしょうか?
あのメタル再生請負人ロイ・Z(G)が素晴らしい仕事をしてくれました。

ロイは今でこそ、再生請負人だが、ブルースにとっては、前々作「Balls to Picasso」(94年)で一緒にコラボレートした旧知の仲だ。
HMから遠ざかっていたブルースを再びHMの世界へと引きづり戻したこのアルバムからロイは、再生請負人として有名になるのである。

メタルが多様化しすぎて、正統派HMが完全に死につつあったこの時代に、同じく元IRON MAIDENのエイドリアン・スミス(G)と手を携えてピュアメタルを再構築したとあっては、おっさんメタラーたちが狂喜乱舞しないわけがないでしょうに。

ギターの不協和音のようなフレーズから重いリフへと突入する①Freak、相変わらずブルースの歌唱には惚れ惚れする、中間部のリフなんてBLACK SABBATHのようなウネリの効いた重さだ。③Starchildrenでも重さは変わらない。アコギの調べでしっとりと歌い上げる④Talking the queenでは、ヴァイオリンとチェロがお目見え。ドラマチックに仕上がった⑤Darkside of aquariusは、最もメイデン風な曲と言えるかもしれない。⑥Road to hell⑩Welcome to the pit の2曲がエイドリアンとの共作で、いかにものガッツソングと、このアルバムの作風通りな重さを強調した曲となっている。ピアノの弾き語りで始まる壮大なイメージを持つ⑦Man of sorrowsブルースひとりのペンによるもので、元々は映画とのタイアップ曲だったそうだ、書いた直後に映画は実現しなかったそうだが、のちに映画「Chemical Wedding」として上映されたそうな。⑪Ghost of cain は日本盤ボーナスだが、US盤にも入ってます、これもエイドリアンとの共作です、メロディ作りが秀逸だね。⑫Omegaは④と同タイプで、哀愁漂うギタートーンで聴かせてくれます。スパニッシュギターのような音色で始まる⑬Arc of space はエンディングソングとしては雰囲気充分、胸にグッときます。

ここからメイデン復帰へのレールが敷かれ、そもすれば、第二のメタル黄金時代(特にヨーロッパでの)への序章として位置づけられるアルバムかもしれない。
Theme : HR/HM * Genre : 音楽 * Category : レビュー全記事
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