2015/10/31

SAVATAGE 「Dead Winter Dead」

220px-DeadWinterDead.jpg ★★★ JP盤

アメリカン・パワーメタルバンドの10thアルバム。

ロックオペラ「Streets」を発表してからというもの、このバンドからは目が離せなかった。

バンドの中心人物であるジョン・オリヴァ(Key)が一時、バンドから離れるという時期もあったが、彼らの特徴でもあるオペラ的な要素はなくなることがなく、出すアルバムすべてが感動をもたらせてくれるものばかりだった。
今作から新たなギタリストとしてアル・ピトレリ(G)が加入し、ここに、「Streets」以来となるコンセプトアルバムが完成した。

ストーリーはボスニア紛争の話らしいが、民族紛争の愚かさや悲壮感が音楽から滲み出てくるかのような、アレンジが見事なアルバムと言えるだろう。

アルがそれまでどんな仕事をしてたか、知らなかったが、アルバムのストーリーに乗せてギターがここまで心に響くのもこれまたすばらしい。ただ、ちょっと弾きすぎのような感も無きにしも非ずなんだが...。
前作までは、ジョンが奏でるキーボードがストーリーに息吹を与えていたが、ギターが中心とまでは言わないまでも、かなり目立ってます。

クラシック音楽の前奏曲のような幕開けで①Sarajevo がスタート、イントロが終わるとピアノの伴奏でナレーションを喋るかのような歌メロが始まる。②This is the time は、咽び泣くギターフレーズのイントロから曲のテンポが変わらずにバンドアンサンブルとなる、なんだか、エピローグのような雰囲気のある曲だ。③I am⑥Doesn't matter anywayジョンがリードヴォーカルをとるヒール役的雰囲気の曲、配役によってヴォーカルを替えてるみたいだ、どっちもジョンの声質にぴったりの曲で、ドハマり。スローテンポの④Starlight でのギタープレイも自由奔放だなぁ、ほんでもって凄く野太い音を出しやがる。⑦Mozart and madnessは、モーツァルト曲とベートーベン曲を拝借するインストソング。⑨One child には、もうお約束になった感のある輪唱パートがあります。⑩Christmas eve はイントロでのヴァイオリンだかヴィオラかわからんが、弦楽器とフルートの音色が美しいインストソング。最後の⑪Not what you see は、力強い勇気づけソングだ。

1995年は、珠玉のストーリーアルバムが多く出た年だ。
この年、就職活動に失敗したおっさんはプー太郎としてアルバイトで稼いだ生活費をアルバム購入費にあてていた。
一人暮らしを始めていたおっさんは、八王子の1Kアパートでひとり、このアルバムを聴きながら泣いていたのである。まあ、どうでもいい話だ。