2016/07/30

RUSH 「Fly by Night」

220px-Rush_Fly_by_Night.jpg ★★ GER盤

カナダ産プログレバンドの2ndアルバム。

ここからプロデューサーにテリー・ブラウンを迎え、ドラマーもニール・パート(Drs)が新加入してバンドの形が決まった記念すべき第一弾となっている。
前任者のジョン・ルトセイは聞くところによると、自身の糖尿病が原因で脱退を余儀なくされたみたいだ。
おっさんも血糖値が気になる生活習慣病一歩手前のお馬鹿さんなんで、皆さんも気を付けましょう。

テリーとは、元々イギリス人エンジニアだったようで、JIMI HENDRIX「Axis: Bold as Love」でもエディー・クレイマーの下でアンディ・ジョンズとともにクレジットされている。
けっこう、古くから大物と創作活動で腕を磨いていたようだ。

このバンドにとって、ニールの加入は大きかったみたいで、デビューアルバム「Rush」ではテクニカルなHR路線なのか、プログレバンドなのかまだ焦点が定まってなかったようだが、ここから組曲なども作るようになって、新世代のプログレバンドとして方向性が定まった様な感じだ。
音楽性もさることながら、ニールが大きく担う役割が作曲という楽器部門ではなく、歌詞作りにあるとは彼が単なる凄腕ドラマーとしての加入ではないってことがおわかりいただけると思います。

いきなりの①Anthem、このバンドはトリオ編成であるからして、イントロでのギター、ベース、ドラムがギンギラギンにさりげなくリフの畳み掛け合戦のようなものをやっていて、なんじゃこりゃ?ってね、そして、ゲディ・リー(Vo/B)の線が細いんだけど腹の底から高音の咆哮をあげるかのような歌唱に張り手を食らわされるような衝撃、1曲目で疲れるじゃ~ん。④By-Tor and the snow dogは8分強の組曲で、次作「Caress of Steel」以降のRUSHの色がよくわかる曲となっている。⑥Making memoriesのイントロはクラシックギターでジャカジャカやりながらゲディが弾き語る、第二弾シングル曲だが、ぜんぜんラジオ受けするような曲じゃありません。今まで吠えていたゲディがしっとりと唄う⑦Rivendell は子守唄のような深みがある。⑧In the end は最後の曲だし、目まぐるしいほどの曲展開に悶絶させられるのかと思いきや、ミドルテンポの曲が淡々とその速さを変えることなく正確なリズムを刻みつつしんみりと終わっちゃいます。うーん、インテリジェンス。

改めて聴くと、ニールのドラミングの凄さは言わずもがなだが、他の二人のプレイも尋常じゃないし、曲構成も完全にプログレメタルだねぇ。