個別記事の管理2016-11-26 (Sat)
220px-Gutterballlet.jpg ★★ JP盤

米国産パワーメタルバンドの6thアルバム

SAVATAGEって、一体どのようにして出てきたのだろうか?

ライナーノーツを読んでみると、こんなことが書いてある。

彼らの地元フロリダのラジオ局が1982年に制作したコンピレーションアルバムに2曲を提供したことからすべてが始まったようだ。そして、インディーズデビューを果たしたのは1983年のことである。

この頃っていうのは、NWOBHMがイギリス以外にも影響を及ぼし、アメリカではLAメタルと呼ばれることもあるように、ロスを中心にグラムロックのメタルヴァージョン的なバンドが大いに流行っていた。
その陰で、スラッシュバンドがコアなHMファンに支持されて世界へ繰り出そうとする時期であり、死にかけていたヴェテランたちの蘇生をも促し、メタル業界全体が潤い始めていた時代である。

ただ、SAVATAGEの音楽性を考えると、彼らが契約を得られるような下地はないように思えるのだが、どんな奇蹟があったのだろうか?
それを紐解くヒントは、1st「Sirens」後に出したEP「The Dungeons are Calling」(おっさんはこれを2ndとしてます)の契約先がCOMBAT RECORDSであるということだ。

COMBAT RECORDSっていう会社は、MEGADETHの1st「Killing is My Business… 」を契約しているように、どちらかというとコッテコテのスラッシュバンドと多く契約していたレーベルである。
どうも、SAVATAGEはスラッシュバンドと思われていた節があるようだ。
古参の熱狂的なファンもデビューアルバムをスラッシュ創世期のバイブル的作品として捉えていたとライナーノーツには書いてある。ホンマかいな?

そして、ここ日本で彼らが初めて紹介されたのがこのアルバムって訳なんだが、時は1989年。ジャーマンメタルがピークを迎え、メタルの細分化が今まさに始まらんという時期である。
なので、デビュー当時こそ母国アメリカでジャンルの焦点が掴めなかったバンドであったのかもしれないが、日本では多様性の順化ができつつあったし、細分化で先鋭されるメタルバンドに嫌気を指していたおっさんのような人は、正統派HMであるこのバンドの出現をすんなり受け入れることができたんではないだろうか?

アメリカらしからぬ美旋律の詰まったドラマチックなパワーメタル。日本人が敬遠するわけないでしょーに。

①Of rage and war の歌メロが始まると、どことなく声質がキング・ダイアモンドに似ていて、ヤバイって思ったが、キングみたいに妖怪じみてないので安心しましょう。ピアノの響きとバンドアンサンブルのコントラストが見事な②Gutter ballet、名曲です。③Temptation revelationもピアノの上でエモーショナルなギターフレーズが羽搏く心躍るインストソングとなっています。⑤Silk and steel はアコースティックのインストソング。⑦Houndsは映画音楽のような物語る曲だ。⑨Mentally yoursはメランコリックだったり、HMだったり振れ幅が大きい曲だ。⑩Summer's rain のギターソロでは、美旋律に酔いましょう。
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* by 某音楽馬鹿
私も最初はスラッシュ系のバンドとして聴いてましたよ~。

このバンドやメタルチャーチ、サンクチュアリやデビュー当時のレイジやハロウィンもスラッシュ扱いされてたと思います、確かサヴァタージはVoがおどろおどろしいって評価されてた気がします。

この作品は大好きで、当時は凄く聴いてました、今はクリスマス時期に元メンバーさん総出のトランス・サイべリアンオーケストラ名義でボロ儲けされてますけど、いい加減でサヴァタージ名義の新作出してほしいです。

https://www.youtube.com/watch?v=JChUApPcUb8&t=1700s
https://www.youtube.com/watch?v=4gFz4DwPAaI

* by フライヤーズポンタ
ヴァッケンにこの間出てたんで期待したんですが、それから何の情報もないですね。

是非復活してほしいです。

個別記事の管理2016-11-23 (Wed)
220px-Angra_angels_cry.jpg ★★★ JP盤

ブラジリアンHMバンドのデビューアルバム

かつて、アンドレ・マトス(Vo) が在籍していたVIPERを知っている人は少なくともここ日本でも存在していたらしいが、ワールドワイドで活躍するブラジリアンバンドが日本人に広く知られるようになったのはこのアルバムからだ。

何といっても、制作スタッフが豪華だ。

プロデューサーは、シンフォニック系メロパワのスペシャリストのチャーリー・バウアファイントHEAVENS GATEサシャ・ピートがタッグを組み、スタジオはカイ・ハンセンのスタジオを使い、GAMMA RAYカイダーク・シュレヒタートーマス・ナックがゲスト参加し、のちにRHAPSODYのドラマーとして活躍することになるアレックス・ホルツワース(Drs) がドラムを叩いている。
デビューから肝いりのバンドだったということがよくわかる。

これらの事実を聞いただけでもアルバムを手にしてみたくなるってもんだ。
で、音楽性もなんとなく想像できる、よね?

クラシック音楽の導入部にしか聞こえない①Unfinished allegroでうっとりしていると、怒涛のスピードチューン②Carry onがスタート、前のめりになりそうなドラミングがドイツっぽい香り、アンドレの歌唱はちょっと鼻づまり気味に聞こえるが下手ではない、ハイトーンの抜けもいい、それにしてもバンドがバカテクでDREAM THEATERで感じた時と同じものを感じます。③Time 以降も曲中でガラッと雰囲気が変わるプログレ的要素を持ちつつ、圧倒的な演奏力でメタルを紡いでいきます。④Angels cryの曲中ではクラシックソングを挿入しています。⑤Stand awayなんか、クラシック歌曲そのものですよ。⑥Never understandでは、カイダークサシャも混じって、ギターソロ合戦を繰り広げています、ただ、やりすぎちゃったんでしょうか、フェイドアウトしていきます。⑦Wuthering heightsはあの有名なケイト・ブッシュのカヴァー。⑨Evil warningを聴いてて思うんだけど、豪華スタッフ陣の割にコーラスがチープなんだよねぇ。⑩Lasting child は荘厳という言葉がふさわしい組曲。

曲作りはアンドレラファエル・ビッテンコート(G) が中心であって、のちにMEGADETHに加入することとなるキコ・ルーレイロ(G)は作曲に参加していないっていうのが不思議だ。
だからなのかわかりませんが、ギターソロの中心はキコが負ってるみたいです。
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* by 某音楽馬鹿
これが発売になった頃は輸入盤市場では凄く評価が高かったんで国内発売されてからこれを入手したんですがすぐに中古屋さんに売ってます、実はアンドレさんのVoが苦手でした。

このバンドを本格的に聴いたのはVoがエドゥさんに交代してからなんでこれは後で買い直したんですが、やっぱりちょっと苦手ですね(笑)、良い作品なのは確かですけど。


* by フライヤーズポンタ
ほぉ~、そうですか。

自分もマトス絶対主義じゃないですが、ファラスキも好きでしたよ。
で、リオーネもいいんですが、このバンドってどうなっちゃうんですかね。

個別記事の管理2016-11-19 (Sat)
220px-Megadeth-RustInPeace.jpg ★★★★ JP盤

米国産スラッシュバンドの4thアルバム

世界的に認知される歴史的名盤

世界標準って言ったって、聴き手の捉え方はそれこそ十人十色だ。
特にこのアルバムについては、賛否両論あるみたいだ。

メタル史に残る歴史的名盤としてよく挙げられるのがMEATALLICA「Ride the Lightning」「Master of Puppets」、IRON MAIDEN「The Number of the Beast」、JUDAS PRIEST「Painkiller」、そしてこのアルバム。これにはおっさんも納得。

かつて、BURRN!通巻300号記念特集として、2005年8月号に「永遠の名盤300選」という企画があって面白い結果となっていた。
なんと、このアルバムは206位にランクされた。非常に面白い結果だ。
プロが総合的に判断してのものだから、興味深く拝見しただけで、クレームを言うつもりは毛頭ない。
まあ、ランキングに関しては、真に受けるな的なことを記事中に書いてあったと思うんだが…。

前作「So Far, So Good… So What?」はコマーシャリズムに走って、大いに悔やんだというデイヴ・ムステイン(Vo/G)のインタビュー記事を読んだことがあるが、ギタリストとドラマーをチェンジしての心機一転作がこのアルバムだ。

聴き手にとっては、特にコマーシャリズムが悪い影響を及ぼしているとはあまり思わなかったんだが、今作は言うなれば、非常に淡泊だ。
余計な装飾を一切排除して、今までになく、よりインテレクチュアルな作風となり、場面展開の多いエッヂとタメの効いたソリッドなスラッシュを怒涛の如くやってのける。
メンバーチェンジによる化学反応が大爆発を起こした典型例だろう。

切れ味鋭いカミソリのようなリフを持つ①Holy wars… the punishment due、それでいてメロディアスなギターフレーズも混ぜてくる、琴線を震わす見事な配合だ。単一なリズムの中に印象的なリフとやはりメロディアスなフレーズがある②Hangar 18、もう堪らん。③Take no prisoners は、テクニックの応酬が凄い。激しいリズムのイントロからミドルテンポに場面展開してベースがリードする④Five magics、ヴァラエティさも忘れてない。⑤Poison was the cure⑧Dawn patrol も妖しげなベースラインが特徴だ。⑥Lucretiaから⑧の3曲はデイヴィッド・エレフソン(B)デイヴ・ムステイン(Vo/G) の共作、ムステイン以外が作曲に携わったのはMEGADETH史上初めてのことだ。

不愛想この上ない上質なメタルが無骨に繰り広げられるインテレクチュアル・スラッシュに、あなたは身をゆだねることが出来ますか?
Theme : HR/HM * Genre : 音楽 * Category : レビュー全記事
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* by 某音楽馬鹿
BURRN!は確かオジーさんが表紙のやつでしたね~、あれから10年以上経ってるのは恐ろしいですが・・・。

このアルバムから全盛期のメンバーさんが揃ったんでスラッシュの名盤扱いされてますが、実は正統派メタル寄りな作品でもあると思います、どちらにしてもいい作品だと思います。

まだマーティーさんが日本語喋れなかった頃ですよね。

個別記事の管理2016-11-12 (Sat)
220px-Megadeth_-_Peace_Sell.jpg ★★★ 11リマスターEU盤

米国産スラッシュバンドの2ndアルバム

コアなMEGADETH信者にとっては、1st「Killing is My Business... and Business is good!」こそが傑作であり、MEGADETHの何たるかを知るには1stを聴けという御触れみたいなのが存在する。

実のところ、おっさんは1stは肌に合わなかった。どんな曲があったのかも思い出せないくらいだ。

そんな奴がMEGADETHを語るなってトコなんだが、このアルバムはストライクど真ん中だ。
というのも、今作でメジャーデビューを果たすわけで、制作費もスタジオやそれに関わるスタッフも向上しているんだろうから、音楽的なものも消費者に分かりやすい、受け入れやすい作品に仕上がるんだろうから、単純な聴き方しかできないおっさんはこっちの方が好きってことになるんでしょうね。

根っことなるところは、1stと何も変わらないんでしょう、きっと。
1st同様、全曲(カヴァーを除く)デイヴ・ムステイン(Vo/G)ひとりのペンによる楽曲が並ぶ。
独裁者とは言わないで。MEGADETH=ムステインなんだから...。

①Wake up dead、前半の疾走感から後半の重量感へと場面転換する曲構成の妙が光る逸品。②The conjuringでは、ギターのピロピロ感がハンパなく、浮遊感を誘うテクニカルソングだ。ベースラインでリードする③Peace sellsムステインが演説するかの如くに唄う姿を想いうかべるメタルアンセムだ。またまたギターのピロピロ感が登場、大仰なイントロとともに④Devils islandがスタート、曲中でのギターリズムとソロが光速で、テクニックを存分にひけらかす。ここまで悪魔からのメッセージを伝えてるかのようなスラッシュ世界から一転、アルペジオからのエモーショナルなギターフレーズで始まる⑤Good mourning/Black Friday、曲が始まりゃ、そこは狂犬ぶりそのもの。⑥Bad omenでの劇的展開ぶりのゾクゾク感は堪らんね。⑦I ain't superstitiousウィリー・ディクソンのブルーズソングカヴァーで、ポップにかわいくやってます。⑧My last wordsで一気に駆け抜けて、トータル36分。「凄い!!」のひとことで終わらせて。

Disk2 は、25周年記念盤として1987年クリーヴランドでのライブがカップリングされました。
① Intro
② Wake Up Dead
③ The Conjuring
④ Bad Omen
⑤ Rattlehead
⑥ Killing Is My Business... And Business Is Good
⑦ Looking Down the Cross
⑧ My Last Words
⑨ Peace Sells
⑩ These Boots Were Made for Walkin'
⑪ Devil's Island
⑫ Last Rites/Loved to Deth
⑬ Mechanix


巷の評判ではブート並みの音質でガッカリっていう声が多く聞かれ、買い直すのを躊躇していましたが、収録曲を見る限り、すんごいライブをやってるので、買い直してみました。
聴いてみると、噂通りに音質は最悪です。全体的に籠ってます。
ただ、各楽器のプレイはちゃんと聴き取れるので、何をやってるかわからない音の塊ではありません。

音質云々ではなく、この貴重さに聴く価値があるというもので、完全にコレクターアイテムでしょうね。
聴いてみなはれ、この仏頂面なライブを。問答無用でっせ。
ムステイン大佐に敬礼!!
Theme : HR/HM * Genre : 音楽 * Category : レビュー全記事
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* by 某音楽馬鹿
ライヴ付きの2枚組買われたんですか~、代表作なんで本編はメタル好きさんなら持っていたい作品だと思います。
昔の録音だし、音質は仕方ないと思いますが、極悪だった1作目と比べるとかなりマシ・・・という評価だったと思います。

私も1作目は「何この音?」っていう感じで買ってすぐに売りに出してます、もし聴かれたのがオリジナルならリマスターを一度聴いてみてもいいかもしれませんね。
リマスターはかなり音が向上(といってもこのライヴと同じくらい悪いですが)してますよ。

* by フライヤーズポンタ
いやいや天晴れです。

ご指摘の通り、音の悪さが我慢ならなかったですね。

そして、ジャケ刷新バージョンのリマスターを買うわけですが、これまたピンと来ないっていう自分の愚かさにギブアップでした。

個別記事の管理2016-11-05 (Sat)
Thebookofheavymetal.jpg ★★ GER盤

スウェーデン産HMバンドの3rdアルバム

パクリでもリスペクトでもオマージュでもなんでもいい。
僕らはみんなメタルが好きなんだ。
メタル好きが自己のメタル愛を存分に叩き込む珠玉の一枚。ここまでメタル道を突き進んでくれると気持ちいいことこの上ない。

オリジナル性に優れてるかって言えば、ちょっとね、ってなるんだけど、メタル好きにはたまらんアルバムであることに変わりありません。

① The Book of Heavy Metal (March of the Metallians)
② Into the Moonlight
③ The Sledge
④ No Way
⑤ Crusaders' Anthem
⑥ Let's Make Rock
⑦ Tired
⑧ Chosen Twice
⑨ M.O.M.
⑩ The Mirror
⑪ Only for the Night
⑫ Unbreakable Chain

スクリームから地を引きずるような重苦しいリズムでネッチリとメタル魂の神髄を①The book of heavy metalでスタートさせるのが今作での意気込みを大いに感じさせるってもんだ。この後はどっかで聴いたことあるようなフレーズを多用してくるし、④No wayなんかOZZY OSBOURNEそのものなんだよね、歌真似までしちゃってさ、でもここまで嵌ると見事としか言いようがないよ、ちなみにギターソロはHALFORDでおなじみのマイク・クラシアクだそうです。また、何曲かでキーボードもYNGWIE MALMSTEENでおなじみのマッツ・オラウソンがゲストとして参加してるみたいです。コーラスが綺麗でグッとくる⑧Chosen twice は日本盤では最後の曲となってます。唯一ニクラス・イスフェルト(Vo) がひとりで作曲した⑩The mirrorはちょっと弱い曲だな。日本盤では中盤に入ってる⑫Unbreakable chainSCORPIONSタイプのウェットなバラード、これが最後の曲で正解だったんじゃない?

これでもかってくらいに、OZZY OSBOURNEトリビュートを今作でやってしまったガス・G (G) が数年後にOZZY OSBOURNEのギタリストになっちゃうんだから、世の中わからんことばかりだ。
まさか、このバンドがオーディションになってたんじゃあるまいな。

日本盤は曲順も違うし、ボートラがアルバムの1曲目を飾るなど、日本マーケットを意識したつくりになってるみたいなので、そっちの方がいいかもしれません。
Theme : HR/HM * Genre : 音楽 * Category : レビュー全記事
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* by 某音楽馬鹿
このバンドはよく知らないんですよね~、買ったこともないし、熱心に聴いた記憶も無いんで。

名前だけは聴いた事があるバンド・・・っていう感じです。

まだまだ勉強が足りないと反省しております・・。