2017/04/29

ALICE COOPER 「Hey Stoopid」

220px-Acstoo.jpg ★★ JP盤

米国産ショックロッカーの19thアルバム。

直前ではQUEENSRYCHEやRUSHのアルバムを手掛けていた職人ピーター・コリンズをプロデューサーに迎え、前作「Trash」同様、有名ミュージシャンを多数使って仕上げたビッグプロダクションのアルバムがこれだ。

基本的な録音メンバーは元Y&Tのステフ・バーンズ(G)、今やBON JOVIの影のバンドメンバーであるヒュー・マクドナルド(B)、ヴェテランミュージシャンに人気のセッションドラマー・ミッキー・カーリー(Drs)だったみたいです。

参加ミュージシャンは、オジー・オズボーン(Vo)スラッシュ(G)ジョー・サトリアーニ(G)スティーヴ・ヴァイ(G)ヴィニー・ムーア(G)ミック・マーズ(G)ニッキー・シックス(B)などなど、超豪華。
それだけアリス・クーパー(Vo)をリスペクトするミュージシャンが多いってことでしょう。

ほとんどの曲でデズモンド・チャイルドジム・ヴァランスなどのヒットメイカーや若手ミュージシャンやケリー・キーリングアル・ピトレリスティーヴ・ウェストなどのどっかのバンドで名前のあるミュージシャンとの共作がなされており、ヒット作狙いだったのが一目瞭然だ。

ピーターの音作りもピカイチだ。実にクリアな音世界が広がっている。
ポップな仕上がりだった前作よりもよりハードになってます。キャッチ―さで言えば、前作に引けを取ることはまったくないのでご心配なく。

ただ、時代はバブルがはじけ、湾岸戦争以降の大不況時代へと突入し、アメリカ市場ではオルタナ/グランジブーム真っ只中。どれほど人気が出たか覚えていないが、Operation Rock N' Roll Tourと題してJUDAS PRIEST、MOTORHEADMETAL CHURCHDANGEROUS TOYSなどとのカップリングツアーが評判になってたんで、メタルもあの手この手で元気だったみたいだ。

おっさんもこのゴージャスロックに歓喜してヘヴィーローテーションしていたのは言うまでもない。

① Hey Stoopid
② Love's a Loaded Gun
③ Snakebite
④ Burning Our Bed
⑤ Dangerous Tonight
⑥ Might as Well Be on Mars
⑦ Feed My Frankenstein
⑧ Hurricane Years
⑨ Little by Little
⑩ Die for You
⑪ Dirty Dreams
⑫ Wind-Up Toy
⑬ It Rained All Night


祝!LOUD PARK 17参戦!!
2017/04/26

ALICE COOPER 「Theatre of Death」

actodeath.jpg ★★★ DVD盤

2009年12月のハマースミス公演。

アリス・クーパー(Vo)劇場へようこそ。
アリスの魅力はやっぱりライブ。最高のエンタテイナーだ。

世間評では闇に埋もれている「From the Inside」の世界観がちょっぴり顔を出している最近のライブがこれだ。
だからこそ、ゲットした。

バンドメンバーは、デーモン・ジョンソン(G)ケリー・ケリー(G)チャック・ギャリック(B)ジミー・デグラッソ(Drs)である。

ステージのカーテンが開いてハットから足元まで黒づくめの衣装を纏い、ステッキを手にしたアリスが登場、1曲目は①School's Out②Department of Youthでハットを投げ捨て、若さみなぎる渾身のヴォーカル。ただ、歳とって濁声ぶりが増してはいますけどね。聴けないほど酷い唄では決してありません。
③I'm Eighteenでは、早くもジャケットまで投げ捨てボーン型松葉づえを駆使して熱唱。乗馬鞭を振り回す④Wicked Young Manでのアクションはナチ風ですか?黒子をマイクスタンドで串刺しにすると、アリスが捕らえられて拘束衣を着せられる。で、いつもの⑤Ballad of Dwight Fryへと進むんだが、ストーリー的にはちょっと強引だなぁ。
そして、ギロチン処刑されると、⑥Go to Hellへと雪崩れ込む。黒子に元の衣装に戻されて両手にマラカスを持ったアリスが何ともセクシー。間髪入れずに⑦Guilty、まったく隙がない。若いなぁ。

⑧Welcome to My Nightmareアリスから逃げ回るティファニー・ロウ嬢が登場。キャリコ嬢じゃないのね。
⑨Cold Ethyl では、ティファニー人形とダンス。
⑩Poisonを唄い切ると、ナース・ロゼッタに薬物を注射されて崩れ落ちる。

ここからは役者アリスを堪能せよ。⑪The Awakening~From the Insideでバーボン片手に千鳥足で唄うアリス、後方ではナースがその姿を見ながらメモを取っている。ナースにアリスが連れていかれるとバンドのソロタイム。面白れぇなぁ。⑫Nurse Rozettaに入るとパジャマに車いすのアリスが連れてこられて、その横でナースがグラインダープレイ、この無理やりさが喜劇だ。

⑬Is It My Bodyでナースに掛け合うとナースに逃げられ、忘れ物の聴診器を振り上げて唄うアリスがたまらなく笑える。
⑭Be My Loverでナースが再登場し、スクリーンの後ろで生着替え。脱ぎ捨てられたストッキングをアリスが被って唄いつつ、もう片方のストッキングでナースの首を絞める。一時の静寂から膝にナースを抱えたアリスが椅子に腰かけバラードをささげる。⑮Only Women Bleed、突然ナースを投げ捨てると絞首刑台に連れていかれたアリス⑮~I Never Cryを唄いだす。唄い終えずに処刑されると⑮~Black Widowのインストからバンドソロへと雪崩れ込む。

パワーリフトに乗ったスパイダー・アリスが再登場し、⑯Vengeance Is Mine
⑰Devi's Foodでは小細工なし。
⑱Dirty Diamondsでは、ネックレスを客席に投げ入れる。
⑲Billion Dollar Babiesでは当然、サーベルに突き刺さったお札を客席にぶちまける。金銀財宝に座した赤子の首をサーベルでハネちゃうんだから、もう、R15指定でもいいでしょ。その生首を高らかに掲げながら⑳Killerを熱唱してると、今度はIRON MAIDENに捕らえられて串刺しの刑が執行され、⑳~I Love the Deadでリードをとるのはチャック

㉑No More Mr. Nice Guyで会場が大合唱。
㉒Under My Wheelsでバンドメンバー紹介。
1曲目とは違い、銀ピカの衣装を纏って㉓School's Out (Reprise)を会場と大合唱しつつ巨大バルーンを割るのはいつものお楽しみです。

これは、絶対LOUD PARK 17では実演できない。お願いですから単独を追加でお願いします。
2017/04/23

ALICE COOPER 「From the Inside」

220px-Acinside.jpg ★★★ FRA盤

米国HRバンドの11thアルバム。

星の数を見て勘違いしないでね。

星数はあくまでも自分の好み度であって、評価ではありません。評価する立場の人間でもないんで、本来星を付けること自体畏れ多いんですけどね。
なので、このアルバムを他人に大プッシュすることもありません。

70年代初期が好きで「Billion Dollar Babies」を傑作とする人は絶対ダメ。
メタルバブル期の「Trash」から入ってアリス・クーパー(Vo)を好きになった人は我慢と忍耐と寛容が必要。
現代「Welcom 2 My Nightmare」でもぜんぜんイケるって人は、もしかしたらツボにはまるかもしれない。
っていうアルバムがこれです。

一言で言うなら、喜劇です。

これまで長きにわたって蜜月関係だったプロデューサーのボブ・エズリンと別れ、今回起用されたのはあのデイヴィッド・フォスターである。

まあ、フォスターがアメリカンポップスの重鎮になるのはアリスとの仕事のはるか後のことなんで、フォスター効果を期待して当時起用したとも思えないんで、アリスあるいはレコード会社の先見性があったということなのだろうか?
でも、音を聴く限り、アリスがアメリカンポップスの世界に誘われている不思議な国がここには存在する。

基本的に曲作りはバンドメイトのディック・ワグナー(G)とやってたみたいだが、スティーヴ・ルカサー(G)フォスター人選と思われるポップス界の人とも共作しているみたいだ。じゃないと、こんな音にならんよね。

アルバムのコンセプトは、アリスがアルコール依存症を克服するために入った施設のことだそうだ。
以下の歌詞和訳は超適当だから、間違ってるかもしれません、悪しからず。

毎晩繰り広げられるサーキット生活と昼間っからのアルコール漬けで現実が見えなくなっていることに気づく①From the insideでアルバムがスタート、冒頭はピアノ調のキーボードで入るんだけど、骨格はHR、ギターの音色はソフトだね。②Wish I were born in Beverly Hillsでは、アル中と大金持ちを比較して、本当は憧れてもいないビバリーヒルズ・セレブを皮肉る、アリスのパーティーロックだね。湿っぽい曲③The quiet room はアル中施設での生活、シャバ生活との大きな違いに苦悶しながら刺激のない毎日を送ることをミュージカル役者のように綴り、④Nurse Rozettaに毎日いびられつつ、淫らな空想にふけったり、自分の内にいる⑤Millie and Billieに自問自答する毎日を語る、女子とのデュエットが秀逸。自分の過去を回顧して自分の人生がアルコールまみれで、ただのジョークに過ぎなかったと悔い改める⑥Seriousでは、もう何が言いたいのかさっぱりわからない。バラードソング⑦How you gonna see me nowでは、退院が近づくにつれての不安を吐露。⑧For Veronica's sakeはライブ受けしそうなAORだよ。最後の⑩Inmatesでは、サビで“We're all crazy. We're all crazy.”って叫ぶんだけど、女声コーラス隊もそれに続いちゃって、もう笑うしかないでしょ、これこそがアリスですよ。(って、どれが?)

祝!LOUD PARK 17参戦!!
2017/04/20

ストライクど真ん中!!LOUD PARK 17

loudpark17.jpg

行くっきゃないでしょ。

MICHAEL SCHENKER FEST
  2016年の国際フォーラムは結局観に行かなかったんで、これは棚から牡丹餅だな。
噂されてた「M」ってMANOWARのことじゃなかったんだ。MANOWARは、11,12月のドイツしか発表されてなかったから10月にラウパっていうのも大いにアリだと思ってただけに残念。
で、マイケル・シェンカー・グループの面子は2016年と同じかいな?だとしたら、ロビン・マッコリーにもっと歌って欲しいんだよね。

ALICE COOPER
  きたなー、おっさんの大本命。でも、以前より単独でって熱望してたんで、ラウパの前後に単独も入れてよねー。可能性としては関西での単独のみだろうな。
アリスは4/21からミシシッピ州より始まる全米サーキットが6月まで続き、ヨーロッパのフェスにちらっと参加して再度のUS、9月のロックインリオで上半期を締めて10月は予定なし。11月からヨーロッパサーキットが始まるんで、ライブ中毒のアリスとしては、ラウパ1回のみで日本を去るのはどうも考えにくい。何かあるぞ。間違っても前回キャンセルしちゃった韓国になんか行かないでね。

CRADLE OF FILTH
  2001年の「Midian」ツアー以来でしょ。ラウパ開催前にも新作12thアルバムが届きそうだが、これは観ておきたいライブ。2016年8月以来、ぜんぜんライブもやってないみたいで、2017年は6月に2回あるだけ。きっと、アルバム制作に集中してるんでしょう。新作ともども期待大。

OPETH
  あー、「Sorceress」買ってないやぁ。これを機に買っちゃうか。OPETHは、フェスを中心に5から8月まで精力的にライブをこなしてるみたいですね。なるほど、5月はDEVIN TOWNSEND PROJECTと一緒にアメリカを廻ってるんですね。ナットクDeath!!。

OVERKILL
  スラドミじゃなかったんですねぇ。じゃぁ、今年のスラドミはKREATORとDESTRUCTIONになるのかな?なんで、OVERKILLはラウパを選んだんだろ?ギャラはどっちがいいのかねぇ?どっちでもいいや、みんなで埼玉の夜空に「Fuck you!」の雄たけびを挙げましょうよ。

WINGER
  2014年発表の「Better Days Comin'」以来、新作もないのにね。昨年のDOKKEN枠みたいなもんか。NHK紅白ならこういうバンドはもう選から漏れる時代なはずなのにね。アリスキップ・ウインガーの共演なんか観てみたいよね。


【ラウパ・ツイート】
・MANOWARとの約束は反故にされてねぇだろうな。

・PUMPKINS UNITEDは来年ですか?

・W.A.S.P.のRE-IDOLIZED TOURを観たいが、ちょうどイギリスの日程と重なってんじゃん。

・PAIN OF SALVATIONと5月に新作を出すDREAM EVIL、新作制作中のLAST IN LINEとJOHN SYKESを呼んでください。

・新作が8月にも出るACCEPTは単独がいいから接触しないでね、クリマンさん。
2017/04/17

KISS 「Dressed to Kill」

220px-Dressed_to_Kill_(album)_cover.jpg ★★ 96リマスターUS盤

アメリカンHRバンドの3rdアルバム。

収録全10曲中、3分に満たない曲はなんと8曲もあって、収録時間トータルは30分しかない。

初期から中期にわたるKISSのアルバムの多くは三十数分なんだけど、全スタジオアルバムの中で最も短いアルバムだ。

それだったら、リマスター時に2 in 1 にして何かのアルバムと合体させちゃえばいいのにって思うんだが、アルバム単位でこそ生きてくるアルバムっていうのもやっぱりあるわけで...。

今作をざっと見ればわかるように、実に粒ぞろいなアルバムだ。

あの名盤「Alive!」にも、今作から4(/16)曲も選曲されているではないか。
そうは言っても、初期3枚のアルバムの中では最も選曲された数が少ないんだけどね。

ってことは、世間評では地味盤なのかなぁ?

今作では前2作よりは各段に音が良くなっている。
プロデューサーは特に凄腕のエンジニアが担当した訳ではなく、金がなくてしょうがなくレーベルの社長がやったのにも関わらずである。
録音スタジオのエンジニアスタッフの腕が良かったからなのかなぁ?
金がないから長くスタジオに籠る訳にはいかずに曲を短くした結果、収録時間が短くなったのかなぁ?まあ、いいや。

前作「Hotter Than Hell」はどことなくメタル度が高く、重めの音作りだったが、今回は軽快なロックンロールナンバーが揃っている。
強いて言えば、⑧Sheが前作の路線を引き継ぐ重い曲なのかな?この曲はKISSの前身バンドで書いた曲みたいだから、他の曲と毛色が違うのも頷ける話だ。

それにしても、すっごくとっつきやすいアルバムだなぁ、と感心します。

KISS初心者はここから入ってみても面白いかも。

① Room Service   リードヴォーカル: ポール・スタンレイ(Vo/G)
② Two Timer   ジーン・シモンズ(Vo/B)
③ Ladies in Waiting   ジーン
④ Getaway   ピーター・クリス(Drs)
⑤ Rock Bottom   ポール
⑥ C'mon and Love Me   ポール
⑦ Anything for My Baby   ポール
⑧ She   ジーン/ポール
⑨ Love Her All I Can   ポール
⑩ Rock and Roll All Nite   ジーン