2017/10/08

WHITESNAKE 「Slip of the Tongue」

Slip_of_the_tongue.jpg ★★★ US盤

英国っていうか、元英国HRバンドの10thアルバム。

デイヴィッド・カヴァデイル(Vo) with オールスターバンドがジョン・サイクスヴィヴィアン・キャンベルに去られた後(っていうか解雇?)どうなったかって言えば、凄腕スーパーギタリストのスティーヴ・ヴァイ(G)を起用してぶったまげたっていうお話になる。

まあ、そういう印象のアルバムなんだが、実際のところはエイドリアン・ヴァンデンバーグ(G)と曲作りを始めて、ケガでレコーディングに参加できなくなったエイドリアンの助っ人としてヴァイを呼んだというのが正しいらしい。

おっさんにとっては、リアルタイムで出会ったアルバムが今作であって、当時としてはヴァイの過去の偉業はまったく知らなかったし、前作「Surpens Albus」すら知らない状態でこれに出会った。

なので、ブルージーだったころを懐かしむ先輩たちの嘆きなんてどうでもよかったし、BON JOVIをはじめとしたMTVメタルにどっぷり漬かっていた自分としては素直にストライクゾーンとして聴けたアルバムだ。

プロデューサーとしてGUNS N' ROSES「Appetite for Destruction」を手掛けたことで時の人となっていたマイク・クリンクと前作から引き続きのキース・オルセンを起用して、一言でいえばゴージャスなアルバムに仕上がっている。

ちなみにマイクは、UFO「Strangers in the Night」やSURVIVOR「Eye of the Tiger」ではエンジニアとしてキャリアを積んでたみたいなんで、突然現れた天才とかいうのではなく、下積みのある人のようです。

そして、ヴァイなんだが。

そもそもヴァイがキャリアをスタートさせたのはフランク・ザッパに見いだされたことによるらしい。ってことは、フュージョン系なのか?その後ソロとして活動を模索する中で、イングヴェイ・マルムスティーンの後任としてALCATLAZZへ加入。VAN HALENを脱退したデイヴィッド・ロスに見いだされて一気にスターダムへとのし上がったわけだ。

名声を手に入れたヴァイとしてはソロ活動も軌道に乗ったわけで、それで充分だったはずのところに思わぬ仕事が舞い込んできちゃったというのが本音なんだろうか。

この辺の予備知識がまったくなかったおっさんとしては、ヴァイの印象としてはウォルター・ヒル監督作の映画「Crossroads」において超絶テクをひけらかした凄腕ギタリストとしての方が鮮明に覚えているわけであります。

まあ、メタル初心者であったおっさんが初めてスーパーテクニシャンとして知られるギタリストを耳にする機会を得たアルバムがこれだったというお話なわけで。

モワァーンとした雰囲気を醸しだすSEからイントロはきらびやかな音色のシンセで幕を開ける①Slip of the tongue、バンドが入ってきてギタープレイの妖艶さにビックリ、まるでシンセを駆使する音使いのようなギターに釘付けになるが歌メロが始ればそこはスターを気取っているWHITESNAKEそのもの、何も変わってません。オーディエンスとの掛け合いを容易に想像できるドライな曲②Cheap an' nastyのギターソロはへんちくりんな音を出していて、曲を台無しにしてるかっていったらそうでもなく、イメージアップにつなげてるからそこがまた凄い。そして、物議を醸した③Fool for your loving、言わずと知れた過去作「Ready an' willing」収録曲の焼き直しであるが、このアルバムから入ったおっさんとしては過去を知らなかったからすんなり受け入れられた、過去を後追いした後もどっちも好きです。ちなみに、20thアニヴァーサリーエドにはVai Voltage Mixってのがあるから更に凄いことになってんじゃないの?④Now you're gone⑦The deeper the love はこの時代らしいベタなバラード。ヴァイが暴れまくる⑤Kittens got clawsなんて大好きなんだけど、聴いててふと思った、このアルバム全曲でヴァイは曲作りには参加していない、エイドリアンと共作したときの原曲をすんげぇー聴いてみたいってなるよね。ドラマチックソング⑥Wings of the stormでもヴァイは弾きまくってますな~。シタールっぽい音でじっくり聴かせるムーディーソング⑩Sailing shipsで幕を閉じる、もう完璧です。




コメント

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お邪魔します

私もこのアルバムで初めてWSを知ったクチです。なんでこのレビューには激しく同意でした。
当時曲は素直にカッコいいと思ったし(①⑥⑦⑧⑩は特に好き)、今聴いても傑作だと思います。
何年か前にこの頃のライブDVDが出てたので買っちゃいましたが、Steve Vaiのソロタイムは本当に派手でしたね。対してAdrian Vandenbergの扱いがちょっと可哀想でしたが。。

Yasさん、こんにちは。

DVDはドニントンのですよね。実は、次回記事がドニントンのCDだったりします。

仰る通りでグッとくる曲が多いですよね。この時代は本当、いいアルバムがたくさんありますよね。
って、きっと、今もそうなんでしょうけど、小生の感性ではなかなかひっかからないのであります。トホホ。

これを最初に聴いたのはTVで流れたPVで、スティーヴさんが派手な色のギターをピロピロ~って弾いてるのを見て「違うやろ~」って叫んだのを覚えてます。

慣れると結構いける作品なんで今は気にならないし好きな作品ですけどね、当時は驚きました・・色んな意味で。

個人的にはスティーヴさんはソロ作品の方が好きですね。