2018/01/17

THIN LIZZY 「Black Rose」

220px-Thin_Lizzy_-_Black_Rose_A_Rock_Legend.jpg ★★★ JP盤

アイリッシュHRバンドの9thアルバム。

ギタリストのブライアン・ロバートソンが抜け、ゲイリー・ムーア(G) がピンチヒッター的に参加したアルバム。

ゲイリーフィル・ライノット(Vo/B) との同郷ミュージシャンであって、彼らの過去キャリアであるSKID ROWで同じバンドメンバーとして活動していた時期もあったらしい。
なので、ゲイリーがTHIN LIZZYに何かをもたらすとしてもぜんぜん不思議ではない出来事なのである。

で、化学反応が起きて名作を生み出すんだから、音楽は面白い。

メタル好きのおっさんとしては、ぜんぜん馴染めないアルバムなんだけど、音楽好きとして聴けば、何かに反応せざるを得ないアルバムがこれなんだな。

まあ、それはTHIN LIZZY全般に言えるんだけど、このアルバムはほとんどUKポップって言ってもいいもんな。
でもでも、やっぱりここには何かがある。

ゲイリーのギタープレイについては、このアルバムで飛びぬけてるわけではなく、それはもう、いつどこで聴いても人間国宝級のプレイで説明する必要はまったくないし。フィルと合体することで、アイリッシュが全開になる瞬間が音楽にさらに磨きを増すってことなんだろう。

もう、自分でも何言ってるのかさっぱりわからん。

エコーがかかったかのようなドラムリズムがニコニコしながら頭をリズムに合わせて揺らしなさいって言ってるかのような音に、あっ、やっちまったと思う①Do anything you want to、聴き進めるとユニゾンで流れるギターハーモニーに和まされる。和やかにさせといて今度はギターオリエンテッドな疾走感溢れる②Toughest street in townが流れて間違いではなかったことに安堵する、でも、歌メロはTHIN LIZZY節のポップなものだ。フィルブライアン・ダウニー(Drs) の共作曲③S&Mはちょっとディスコ調で跳ばしたくなるんだけど、ギターソロがいいんだよなぁ。⑤Sarah は2nd収録曲とは同名異曲のはず、シンセ音のようなギター音が苦手なんだけど、聴けば聴くほどに美しいんだよねぇ。⑦Get out of here は、ゲイリーの代わりにツアーに帯同されることとなるミッジ・ユーロフィルの共作曲。⑧With loveでベースを弾いているのは、ジミー・ベインだそうです、ってなぜ?⑨Black rose こそ聴いてほしい一曲、民謡のアレンジ曲なんだが、二人のギタープレイヤーがグイグイ引っ張り、フィルも力強く物語を語り、息の合ったギターハーモニーで昇天して怒涛の速弾きがやってくる、この名演を知らずにアイリッシュダンスを踊るなかれ!!

コメント

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No title

前回に続いてのリジィですね。
でも、ポンタさんは馴染めないですか?私的にはリジィのアルバムの中でも結構上位に来る作品ですね。ゲイリー・ムーア参加も良いんですが、何より曲が良い!メタルとして聴くモノではないですね。アイリッシュロックとは何ぞや?との答えだと思ってます。
フィル・ライノットは晩年ロックと別の音楽ジャンルとの融合を目指してたみたいで、このアルバムでも僅かながらその布石が見えますよね。若くしてこの世を去ったのがホントに惜しまれます。

No title

なるほど、奥が深いアルバムなわけですね。

ゲイリーとのコラボをもっと聴いてみたかったと今更ながらに想いますね。

No title

私はこのアルバム聴いてアイリッシュ・トラッドの泥沼に足を踏み入れたので(笑)思い出深いし好きなアルバムです、でも作品としては他にもっと好きなアルバムがありますが・・。

ゲイリーさんが参加されてるからやたらと評価が高い作品という印象で(前から居るスコット・ゴーハムさんは泣いていいです)良い曲も多いですが、個人的にはレネゲイドやチャイナタウンみたいな後期のソフトなやつの方が実は聴く頻度が高かったりします(変?)。

No title

某音さん、ぜんぜん変じゃないですよ。

人それぞれ感性は違うわけですし、そうじゃないと音楽の発展なんてないんですから。

だからこそ、フィルの早逝が残念でならないんですよね。