個別記事の管理2017-04-08 (Sat)
220px-Aerosmith_-_Nine_Lives_(original).jpg ★★★ JP盤

米国HRバンドの12thアルバム。

当時のインタビューで語ってたこととして印象に残っているのは、スタジオ内でお香を焚いてスピリチュアルな雰囲気でアルバム制作に没頭したということだったと記憶するんだが。違うか?

前作「Get a Grip」までプロデューサーのブルース・フェアバーンとの共同作業で第二期黄金時代を築いたわけだが、今作ではケヴィン・シャーリーを起用している。

当初はマイアミでグレン・バラードと一緒に作業をしていたらしいが、うまくいかずに暗礁に乗り上げた結果、バンド内にも亀裂が入り、解散という噂が世間に晒された。
セラピー治療でバンド内のゴタゴタをなんとか解決し、ニューヨークでケヴィンと一緒に作業し直したとうのが真相らしい。

ケヴィンは今になっては、IRON MAIDENの7人目のメンバーとして有名だが、メイデンのプロデュースを手掛けるようになったのは2000年からだから今作より後ということだ。

ケヴィンってどんな人物だったかというと、彼が生まれたのは南アフリカのヨハネスブルグで、エンジニアとしてのデビューも南アフリカからだったそうだ。異色の経歴の持ち主なわけだ。
27歳の時にオーストラリアに移住し、オーストラリアのアーチストと作業をしたのち、アメリカへと渡ったようだ。なんてタフな人なんだ。
で、90年代に入ってからTHE BLACK CROWES、RUSH、JOURNEYなどを経て、今作への起用となっている。
アメリカンドリームを実力で勝ち取った敏腕プロデューサー物語といったところだろうか。凄いね。

で、肝心のアルバムがどうなったかというと、売れ線狙いでアメリカンポップス寄りのエアロといったとこか?悪い意味じゃないよ。

全曲誰か(ヒットメーカーたち)との共作曲で、まるで、レコード会社にこれがコケたらお前らクビだって言われてるようなもんでしょ。
ヒットメーカーとして、グレン・バラード3曲、デズモンド・チャイルド2曲、テイラー・ローズ1曲、マーク・ハドソン2曲、リッチー・スーパ2曲などの今までにも共作経験のある人たちや、今作で初めてとなるマーティ・フレドリクセン4曲などが名を連ねている。

サカリでやかましい猫の鳴きまねからドッカンドッカンとドラムインしてスタートする①Nine lives、いつも以上にギターのエッジが立っていて各楽器のバランスも抜群、さすがケヴィンのプロデュースと頷ける出色のサウンドプロダクションだ。②Falling in loveは、ホーンセクションがド派手にやってくれるノリノリのロックンロールだ。エモーショナルにじっくり聴かせる曲③Hole in my soul での上下で音程を唄いわけるハモリはスティーヴン・タイラー(Vo) の見せ場。④Taste of India はタイトル通りにメロディがインド調。歌詞を読んだことないんだけど、⑤Full circle はたぶん輪廻転生についての歌なんじゃないかね、曲そのものがそんな雰囲気たっぷりによく構成されている気がします、ウマいね。アグレッシヴなハーモニカが聴ける⑥Something's gotta giveはどことなくパンキッシュでもあるなぁ。⑧The farm は映画「The Wizard of Oz」のオマージュらしいんだが、あの世界観をやろうとしてもやっぱ敵わないよね、あの映画って何もかもが完璧だもん、まあ、肉迫はしてるってことにしようか。⑨Crash はエアロ流ファストソングで、カークラッシュがテーマだってすぐわかる曲調、ライブで再現できないだろうなって思ったら、やっぱり過去に一度も演ったことがないみたいです。⑩Kiss your past good-bye はベタなバラードなんだけど比重としては重め。⑫Falling offでリードヴォーカルをとるのはジョー・ペリー(G)、US盤には入れなかったみたい。⑬Fall togetherは日本盤のみにお目見え、それにしてもタイトルに“Fall”が何回も使われてんな、当時の心境を反映してんのかな?最後を飾る⑮Fallen angelsを感動曲にしたかったんでしょうが、特に何も込み上げてきません、でも、美しい歌謡曲ですよ。

難産の割には捨て曲はないんだけど、ちょっと曲数が多くて長いかな。

それにしても、音が物凄くアグレッシヴに聴こえるなぁ。

曲調が、ということではなく、エアロの全アルバム中最も研ぎ澄まされた音かも。(違います?)
Theme : HR/HM * Genre : 音楽 * Category : レビュー全記事
* Comment : (1) * Trackback : (0) |

* by 某音楽馬鹿
確かに15曲ってお腹いっぱいになりますよね。

時期的には音楽の勢力図を一変させたグランジが一段落してラップ・メタル勢が誕生した時期なんでエアロがどうなるか興味深々で発売を待ってた覚えがあります。

80年代的な音からは完全に離れて昔みたいなR&Rが一杯詰まった作品なんでバブル的なキラキラ感が好きな人はアレだったようですが、重くて暗い作品じゃなかったんで当時は結構喜んで聴いてました、それにしてもこの作品が出てから20年になりますか・・・。

コメント







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